新年。

 

f:id:yukioino:20190101195344j:image

平成最後の祭りに赴き、スペースの内側から通路を歩いていく某姉妹の妹姫を眺めたりしているうちに戌年が終わった。

f:id:yukioino:20190101195850j:image

f:id:yukioino:20190101195906j:image

離れて暮らす息子が大晦日に戻り、芹の葉と根、葱と茸がたっぷり入ったきりたんぽ/だまこ鍋をつつき、PS4でゲームをしながら年を越した。

f:id:yukioino:20190101195334j:image

画像は、インドネシアに住むイノシシの仲間バビルサの頭骨。雄の牙は、上顎の皮膚を破って生涯伸び続ける。どうあっても止まらないものは、無理に矯めるのではなくその勢いを駆って動いてみるのもよかろうと、やっと思えるようになった。遅いが、遅すぎるということはない。道は長かろう。しかし目標はクリアだ。

 

callから始まるミステリ。

またサボりすぎた…。書くことはたくさんあるのに、PC開くとネタ書き作業で終わってしまって、ここにたどり着けない。今もこれを出勤するバスの中で書いている。関東地方の冬特有の明るい青空からの光がまぶしい。

 

仕事は先週から開始。ジャンルはいつものところだが、ここの領域は初めてなので頻出の用語を覚えるところから。処理する資料は、ミステリに例えるなら前半部の謎かけ部分に当たるところで、後半の謎解きがたいへん気になる。1ページごとに宮部氏の著作的な市民の日常が立ち上がってくる気配さえある。しかしどうやってもその後を知るすべはないので、資料にご登場のどなたさまもどうかご無事で、そして関係者の皆様の尽力が無駄になりませんように、と祈るしかないのだった。

 

話題の『カササギ殺人事件』は、『刑事フォイル』の脚本家さんなら間違いあるまいと信じて読んで、大満足。脚本でこれなんだから、小説書いたらすごいだろうなあと思っていたが、とっくに作家さんだったのは今回初めて知った。話中でTV業界人の言う台詞が、いかにもでおかしかった。書くことに自覚的なひとなら、刺さるところがたくさんあると思う。ふだんからの趣味の関係でキャラクターの名が鳥から取られているのには早々に気づいたが、そういう…げふんげふん。まあ読んでくださいよと家族に渡したが、どんな感想が返ってくるのやら。

 

モース警部シリーズの合間に、実話怪談を一冊読んで暖機。そろそろ楽しみにとっておいた裏世界の三巻を読もう。

 

f:id:yukioino:20181219092817j:image

英名サンダーリングことミユビシギ Calidris alba。家族の撮影による。

 

 

 

鉄火場への招待。

f:id:yukioino:20181128221138j:image

 

仕事の面接日だった。体調などを考え合わせるとフルタイム勤務はむずかしいが、これからもすこしでも仕事を続けるのならそろそろ戻らねばと、夏ぐらいから考えていた。うまくいけば来週からスタート。仕事の中身はともかく、職場はなかなかエキサイティングな…というか正真正銘の鉄火場だ。職歴のおかげで、そんな舞台裏にするりと潜り込めるのがいまだに不思議でならない。

 

画像は夜になって身内から届いたマルコリーニのボックス。宅配のダンボール箱を開けて、鼻血を吹きそうになった。お菓子のホームラン王ならぬチョコ界の石油王じゃないですかー(・∀・)

美味しさは折り紙付きだが、一粒のお値段を知ってる小市民としては、食べるのにもたいへんな勇気が要るのだった…。

 

f:id:yukioino:20181128222348j:image

Tu sei JEEG!

家族に録ってもらったイタリア映画『皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ』を観た。

異性にもてもてでもなく、さして積極的でもないイタリア男性もいるのかというアレな感想はともかく、面白かった。本国ではアカデミー賞に匹敵する同国の映画賞を多部門で受賞したらしい。大昔ヨーロッパを旅行したとき、TVで日本のアニメをいろいろやっているのは見たけれど、ジーグがここまで愛されていたとは知らなかった。

エンディングで流れる主演俳優氏によるジーグのイタリア語版OP曲にかぶせて、ビッグシューターかぜよりはやーいー、と歌って(小さいころに覚えた唄は忘れるのが難しい…)なつかしい気分になった。設定上の放射能被害の取り扱いがあまりにナイーヴ過ぎて苦笑いも出るが、ジーグを知るひとにはぜひ一度観てほしいヒーロー映画である。

 

 

 

幻燈機。

気づいたらこんなに間があいて…。

本読みに夢中になると、今度は書けなくなるのをどうにかしたい。

 

夏が戻ってきたのかと思うほど暑い(小春日和とか呼びたくないレベルの暑さだった)晴天となった土曜、東京写真美術館に『マジック・ランタン 光と影の映像史』展を観に行ってきた。

飛浩隆氏の作品でラテルナ・マギカなる語を知ったのはずいぶん前のことだ。昨年、英国ヴィクトリア朝について調べていたおりに当時盛んに幻燈上演集会が開かれていたことを知って、本物が見たくなったのだった。

f:id:yukioino:20181006220434j:image

日本にも二度紹介されていて、明治以降は「写し絵」として庶民の人気を集めていたという。

実演の様子が、会場の一角に置かれたモニタで上映されていた。絵の動きかたになんとも言えない味わいがあって、引き込まれた。今も誰かやってるのかなと思ったら、11月に公演があるらしい。機材維持も大変だろうな…

f:id:yukioino:20181006220355j:image