ブライアン・ラムレイ『地を穿つ魔』(創元推理文庫)

やっと読了。

去年出たのに買いのがしていたクトゥルー本で、探していたときは見つからず何か別の本を探していたときにやっと買えた。本は一期一会、を実感させられた一冊。

前作『タイタス・クロウの事件簿』に比べると財団vs邪神群とか、設定がかなりラノベっぽかったが、楽しめた。ラストはこのジャンルの王道。ニトロ系の絵ではなく、平野耕太絵で想像したら、なんだかすごく怖かった(笑)←特に館船の訪問者のあたり

以下、タイタス・クロウシリーズ「Cthulhu Cycle Deities Novels」の原題。自分用参照。

The Burrowers Beneath (1974) <これが『地を穿つ魔』

The Transition of Titus Crow (1975)

The Clock of Dreams (1978)

Spawn of the Winds (1978)

In the Moons of Borea (1979)

Elysia (1989)

クトゥルーものは原書で読んだことがないけれど、単語や専門用語には親しみがあるからたぶん無問題。

クトゥルー邪神群(Cthulhu cycle deities)」という語が頻出する文を読んだあとに「Machine wash on the delicate cycle setting using cold water and a mild laundry detergent.」なんて文を読んで一瞬、どこの邪神群の話だろうと…ダメだー。<delicate cycle は「(洗濯機などの)弱回転」という意

で、なんですかコレは。↓

http://www.cthuugle.com/

こっちのWebcomicの御大はとても可愛い。帰ったらゆっくり見てみよう。

http://www.macguff.fr/goomi/unspeakable/vault225.html

上記の作者氏のブログを見ていたら、

http://www.macguff.fr/goomi/unspeakable/weblog.html

こんなのがあるらしい。

http://www.wetcanvas.com/forums/showthread.php?s=&threadid=312152

クトゥルーには人造ルビーの眼、黒クトゥルーにはパールの眼がはまっている。クイーンはニャル様、ビショップはダゴンとハイドラ、ナイトはティンダロスの猟犬(ほら、角度に従って動くから)、ルークがショゴス、ポーンが深きものども。欲しいけど、自分でつくってみてもいいかも。

…というようなネタを読んだり書いたり、あるいは描いたりというのはごくプライベートな趣味というやつであって、現実生活においては、虫の話同様、自分から口に出すことはまったくない。

だから先日、相方からある話を聞いて蒼ざめた。

大学に入りたてのうら若い姪御さんから「おじさんがおつきあいしているひとの趣味は?」と尋ねられて、「本と生きものが好きで、ウロコがついた怪物の絵が描ける」と答えたというのだ。

……いや、たしかに描けるけど。というか描けたけど。ウロコのついた怪物大好きだけど。どんなひとだと思われたのか、ちょっと心配になった。

しかしその乙女は、奇特にも、大変興味をもってくれたようでこちらとの会見を楽しみにしているらしい。

本と生きものが好きなお嬢さんだというから(中国史好きの相方は彼女に『十二国記』シリーズを勧められて、どっぷりハマったことがある)、こちらもお目通りを楽しみにしているのだが、さて、どこまで地金を出していいのだろうか。

なにか描いてって云われたらどうしよう…最近描いてないから描けなくなってるし<心配なのはそこかよ

とはいえ、相方もそうとう「濃い」から、あんまりびっくりされない気もするが…。ううーん。楽しみだけど、ちょっとドキドキ。