2009-06-01から1ヶ月間の記事一覧

Fortune-teller’s Monologue

友人の依頼を受けて、彼女の知人A嬢にタロットを教えることになった。 知人といっても、大人ではない。中学生の少女だ。 彼女とその同級生を、いちど占ったことがあった。 ふだんは18歳以下を占わないことにしているのだが、このときはよんどころない事情が…

交錯都市―クロスシティ

『リトル・リトル・クトゥルー』所収の端整な超短編とはまた違ったノリで、ゾンビと怪物大活躍。しかし前作を読んでないのがちょっと辛かった。

修道女フィデルマの叡智

本国版の短編集『Hemlock at Vespers』から「聖餐式の毒杯(1996)」「ホロフェルネスの幕舎(1997)」「旅籠の幽霊(2000)」「大王の剣(1993)」「大王廟の悲鳴(1998)」を収録した短編集。 時代は7世紀。アイルランド五王国のひとつであるモアン王国(アイルラン…

金毛の熊。

画像掃除をしていて、去年も同じ樹にコマルハナバチの雄が来ていた証拠を見つけた。 ピントその他はしょぼいが、金色の毛が仔熊のようで可愛いので貼っておく。

動きまわっている。

保護者会などでどたばた。合間に『修道女フィデルマの叡智』を読んでいる。これは7世紀のアイルランドを舞台にして、先王の王女であり、高位の弁護士の資格をもつ美しい修道女が謎を解く、クラシックな味わいのミステリ短編集。 今夜になってPC周りとデス…

シャトゥーン ヒグマの森

国内最悪の熊害である「北海道三毛別(さんけべつ)羆事件」については、以前ネットで関連ページに偶然行き着いて、あまりの惨状に読みつづけるのを諦めたことがあった。今回、この本で再び同種の試練に直面することになった。いや、わかってはいたのだが、…

抱きしめて殺す。

手ぶらのシオヤアブ。白い飾り毛があるので雄。大柄な体と飛翔力を生かして、トンボや蝶ばかりか、ハチまで狙うという。捕らえた相手は屈強な脚で抱きしめて、生き血を残さず吸い取る危険な色男である。

スター・トレック Star Trek

迷宮入りの難事件を何十年もの時をへだてて解決するアメリカの刑事ドラマ『コールドケース』を観ることがある。登場人物の、事件当時の若い頃と、現在のそれなりに老いた姿は、もちろん老若それぞれの俳優が演じているのだが、その顔、ふとした表情が息を呑…

ちはやふる1

かるた取り漫画。ほうぼうで噂に高いのでいつか読もうと思っていたが、いやいや、無駄のない導入から初めての勝負まで恐ろしいほどの盛り上がりでこちらの手にも力が入った。テストが終わったら息子にも読ませてやろうw

Rainy, rainy.

雨の日の猫はよく眠る。 カラーの花もこれが最後。今年はよく花をつけた。 ミリオンベル。薄い花弁は雨に弱いので、軒下に引っ張り込んである。しかし晴れたら日当たりのよいところに出さなければならない。わがまま娘なので大きなコンテナには植えられない…

庭で働く。

梅雨の晴れ間に朝七時から庭に出て、花を植え替えたり、萎れた花を摘んだり。 ペチュニアのちびっこい親戚である色とりどりのカリブラコア「ミリオンベル」は、次から次へと花が咲く。つねに綺麗にしておこうと思うと実に手間がかかる。花茎ごと萎れた花を鋏…

The Strain: Book One of The Strain Trilogy

The Strain: Book One of The Strain Trilogy 作者: Guillermo del Toro,Chuck Hogan 出版社/メーカー: William Morrow 発売日: 2009/06/02 メディア: ハードカバー 購入: 1人 クリック: 1回 この商品を含むブログ (1件) を見る They have always been here.…

ハルキ文の書き方10ヶ条

友人I女史が雑誌を貸してくれた。 そのなかの特集が面白かったので、ここに抜粋する。 ハルキ文の書き方10ヶ条 1 まずは一人称の「僕」で書くこと。「僕」だからこそ、読み手は物語の世界に没入できる 2 そして「そんなことはどうでもいい」と投げやり…

ネオテニー・ジャパン―高橋コレクション neoteny japan

「ネオテニー・ジャパン―高橋コレクション」 http://www.neoteny.jp/ 鴻池朋子氏を知ったのは、旅行先で彼女の作品を見た家族の言葉からだった。 「庭の樹の上から女の子の脚だけがぶら下がってたり、狼の毛皮をまるめて和室においてあったり、異様というか不気…

世界は村上春樹をどう読むか

世界は村上春樹をどう読むか (文春文庫) 作者: 国際交流基金,柴田元幸,藤井省三,四方田犬彦,沼野充義 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2009/06/10 メディア: 文庫 購入: 3人 クリック: 27回 この商品を含むブログ (29件) を見る 世界に増殖しつつある非日…

That was the last straw.

ネットのほうぼうにつくった場所は、人と繋がるためのツールである前に、頼りなく漂う想念に形を与えて定着させるための自問自答の鏡だ。 こうしてネットで泳ぎ回っているところはよそから見れば、時間の浪費に見えるのかもしれないが、自分にとっては雑事の…

ブレッツカフェクレープリー

友人とその息子Y君(三歳)とお昼を食べに出かけた。そば粉のクレープであるガレットと辛口シードル、デザートはキャラメル・ブールサレ(塩バターキャラメル)のクレープ。ガレットはぱりぱり、キャラメルを塗ったクレープは甘くてもちもちで、見事におな…

ヨーロッパ バラの名前をめぐる旅

ヨーロッパ バラの名前をめぐる旅 作者: 松本路子 出版社/メーカー: メディアファクトリー 発売日: 2009/03/04 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログ (8件) を見る オリジナル倉庫で放置プレイになっているネタの資料として。去年すこし派…

さよなら、女王様。

薔薇の葉陰につくられたキボシアシナガの巣は少しずつ大きくなってきていた。 これは6/2の画像。愉快な模様のついたちびたちがみっちりと詰まっていた。 このあと、巣にはまりこんだまま大きくなったコドモたちは次々と蛹になった。キボシアシナガの特徴であ…

やる気のない庭の虫の画像。

得意の尻アップ。ううーん。だめだ。

Varietas delectat.

はてな繋がりの人々を中心に五十人が港町・横浜に集結した「シュンポシオン横浜」から半年が過ぎた。 何の集まりだったのかと訊かれてもいまだにぴったりの答えを思いつかない謎の会合だったが(異業種ならぬ「異人生交流会」と呼んでみたりもした)集まった…

夏になれば彼女は。

ひさしぶりに会った旧友から、大陸渡りの話を聞いた。一人娘で小学生になりたてのY嬢は日本人校ではなく、ブリティッシュ・スクールに通うことになるらしい。 友人自身、昔ヨーロッパ方面で暮らしている間はそういう学校に通っていて、小学校の高学年のとき…

「女か虎か」的な意味で。

tiwettr(仮)はたしかに中毒性が高い。しかしなくなっても日常にあまり支障はない。電車の運行情報を知りたいときにちょっと不便になるくらいだ。でもブログがなくなったら困る。と書いてから、ブログがなくなっても困らないけれど、とはもう書けなくなって…

運命の一撃。

6月1日、エールフランスAF447便が大西洋上で消息を絶ち、乗客228人が犠牲になった。 あれに乗り遅れて命拾いしたイタリア人夫妻が帰国後に自動車事故に遭ったというニュースを、ワイドショーで観た。 June 11, 2009 Woman who missed Flight 447 is killed i…

ラブ・アクチュアリー Love Actually

恋愛を扱った映画は嫌いではないのだけれど、新作映画に行く機会が少ないのでつい趣味のSFアクションに走りがちである。観ている海外ドラマも、たいていは殺人が大前提になっているようなものばかり。どちらも勉強したい日常英語とは程遠い世界なので、今…

作家のおやつ

本好きの家族に、自分の未読積読本をよく貸しているのだが、これは、めずらしく反対に彼女から借りた本。「池波正太郎」の項目で神田・万惣フルーツパーラーのホットケーキが彼の好物だったと知った。帝都で働いていた頃、同僚とよく万惣に寄ったっけ。家族…

The Experiment terminated.

twitterで、モチヲ氏が「2006年2月よりずっと続けてきたウェブ上での人体実験を、今日にて終了することにした。そして新しいことを始める準備に入ろう」と書いているのを読んだ。 ウェブ上での人体実験=すべてのウェブ上での反応・感想を読むこと。これはも…

梅雨入りしてしまったらしい。

今にも降り出しそうな空を睨みながら、西から東に戻ってきた。 庭に出てみると、アシナガバチの巣房のひとつに黄色い蓋が出来ていた。いちばん大きい子供が蛹になったらしい。女王がいない間に巣の中をさんざん覗いて、まるまると太ったちびが巣の中にぴたっ…

旅立つ者あまりに多ければ、眠る本の背みな墓標の如く。

ラヴクラフトの世界 作者: スコット・デイヴィッドアニオロフスキ,Scott David Aniolowski,大瀧啓裕 出版社/メーカー: 青心社 発売日: 2006/09/01 メディア: 文庫 クリック: 4回 この商品を含むブログ (16件) を見る アニオロフスキ編・大瀧啓裕訳『ラヴクラ…

STAR TREK Countdown

Star Trek: Countdown 作者: J.J. Abrams,Robert Orci,Alex Kurtzman,Tim Jones,Mike Johnson 出版社/メーカー: IDW Publishing 発売日: 2009/03/31 メディア: ペーパーバック 購入: 1人 クリック: 6回 この商品を含むブログ (4件) を見る この道ン十年の筋…