2007-03-01から1ヶ月間の記事一覧

鶏の足と時計。

中華街で遅い昼ごはんを食べた。同行者の意向で「鶏足の黒豆ソース蒸し」を頼んだ。豚足なら食べたことがあるが鶏の脚は初めて。見た目がアレかと思ったが、蒸篭の蓋を開けると良く蒸されているうえに黒豆や唐辛子で覆われてあまり気にならない。口にいれれ…

クトゥルーオールジャパン軍。

帰宅すると、友人から誕生日プレゼントが届いていた。白地に花柄の可愛い文庫用ブックカバーだ。お礼に電話をかけた。プレゼントの礼を云い、互いの近況を話してから「栄えある一冊目はハンニバル・ライジングだよ」と云うと、彼女は諦めたように「ええ、は…

住んでいるところの話。

昔書いたネタが出てきたので載せておく。 2002年1月13日(日) 昼、自転車に乗った息子と出かけた。 目指すは、以前バッタとカマキリを見つけた畑である。 住宅街の北のはずれから、畑へと続く土の道に入り込む。深くへこんだ二本の轍の中央に続く枯れ草の帯の…

電車の中から20:40

電車で隣にすわったひとがカバーを剥いた灰色の文庫本を手にしていた。ほう、ハヤカワだ。横目で表紙サーチすると『緊急の場合は』とある。クライトン氏の数多い作品群の中ではすでに古典の域に入っている本だ。彼の本は『ジュラシック・パーク』を大昔に上…

ねむい。

ひどい風邪を引いている同僚がいて、周囲から「はやくタミフル飲みなよ」と云われている。「飲めば異常行動も停まるよ」と。かわいそうに。 自分も、わりとよく寝ているつもりなのだがねむい。仕事があまり無理をせずに回せる量になってきたので、気が抜けた…

Rest in peace.

十数年間可愛がっていた飼い猫を亡くした上司と、昼を食べた。 昼過ぎに誘いを受けたときは、実はもうパンを買ってあったのだが、猫を飼い、見送った経験があるだれかと話がしたいという彼女の気持ちは理解できたので、パンは持ち帰ることにして席を離れた。…

ベルギーはおいしい。

ベルギービールという芸術 (光文社新書) 作者: 田村功 出版社/メーカー: 光文社 発売日: 2002/09/01 メディア: 新書 購入: 3人 クリック: 18回 この商品を含むブログ (19件) を見る 仕事はちょっと落ち着いた。ふつうのペースでレビュー。 帰り道に『ベルギ…

2007-03-25

金沢云々と書いた翌朝に能登半島の地震のニュースを聴いて驚いた。 心やすまる本を探しながらも、なんとなく赤江曝『花夜叉殺し』を読み始めた。濃厚な色恋沙汰の描写のため、気がやすまらないことおびただしい。ホラー本も借りてきているが、明日からの持ち…

はてな日記200日突破。

気づいていなかったけど、そうだったらしい。 去年は転職と酒の記事が、今は仕事と本のネタが多い。書く内容と一人称を省く書き方のためか、以前書いていたところではよく性別を間違えられたものだが(ハンドルが無生物だったせいもあるかも)、今はどうなん…

彫られた魚。

平山夢明『SINKER』読了。深沢七郎『妖木犬山椒』(中公文庫)も半分まで。 深沢作品を読むのは初めて。彼が書いたものがもとで起きた嶋中事件のことも知らなかった。天皇処刑を描いたというその作品が発表された当時の空気はどんなものだったのだろう。陰惨…

サイコキラーとかテロリストとか。

締め切りが集中した昨日は地獄だったが、今日はわりと余裕があった。疲労で頭が回らないので早々に切り上げて出た。普通のひとたちがたくさん歩いている時間に帰るのはひさしぶりだ。 横光利一の短編集は昨日でおしまい。文豪のお手並みに大満足。今日から読…

煙か土か食い物、あるいは詰め物。

仕事詰まりすぎ。こっ、このままでは死ぬ。死んでしまう。でも仕事が。 脳みその凝りをほぐしにいったid:paseyoさんのアンテナから飛んだ先で、下記の記事を読んで暗澹たる気分になった。 http://sakusha.cocolog-nifty.com/blog/2007/03/post_3bfd.html 子…

読み逃げ上等。

先日、ひさしぶりに会った幼馴染YFから「yukioinoならmixiって知ってるよね」と聞かれた。 「知ってる…というか入ってるよ。ぜんぜん活用できてないけど*1」 「どういうものなの?」 「自分のページを持って、日記を書いたり、友達どうしでページを繋げてい…

今年観てみたい映画。

先日髪を切っているときに読んだ映画雑誌『cut』から漁ってきた。 ■Fido (trailer) おうちで飼えるペットみたいな、ご近所ほのぼのゾンビ映画らしい。タイトルの「ファイドー」は英語圏で犬につける名前としてはいちばんポピュラーで、日本語の「ポチ」みた…

うまいこと云えといわれても。

先日書いた会社案内の仕事、大詰めで難題を突きつけられた。文書の最終項目の「企業理念」をもっとお洒落な言い回しにしてもらいたいんだそうだ。こちらが納品したのは、もともとクライアントHPに掲載されている当該部分を参考にしてつくったものだった。…

甘い嫉妬。

蜜蜂の巣が送られてきた。長いことローヤルゼリーを買っている家族のところに届いた某養蜂場ご愛顧感謝のしるしらしい。 市販のちらし寿司用のそれに似た平たいプラスチックケースの中に、四角く切られた蜂の巣がぴったりおさまっている。どうやって汚れをと…

To Build a Fire、追うものと追われるもの。

雑誌『Coyote』no.16読了。 柴田元幸氏の新訳でジャック・ロンドン『火を熾す(おこす)』を読むことができてよかった。 だがこうした、延々とのびる神秘的な道も、空に太陽が出ていないことも、すさまじい寒さも、そうした何もかもの不思議さ奇怪さも、男に…

ロジャー・ゼラズニイ『わが名はレジオン MY NAME IS LEGION』(サンリオSF文庫)

むかし使っていた書評サイトがいろいろリニューアルするらしい。はみ出たネタをここにおいておくことにした。これも「Message in a bottle」プログラムの一環。復刊されていないから情報が少ないし。誰かの役に立てばということだ。 五年も経てば書評も古び…

Birder、ロシア語講座の教本、いろいろ。

先週から予約していた美容院に行った。胸元で従順な黒蛇のようにとぐろを巻いていた髪を切り落とした。指通りがすかすかして、楽になった。洗いっぱなしでもいいらしい。 ストレスを晴らすべく、本屋を徘徊。 なんとなく思いついて、浅田氏の「ザビエルハゲ…

いわゆる一つのキメラ退治

17:41 職場より更新。 IT系とマーケティング系のスキルが並び立たないのはわかるけど、もうすこしどうにかならんのか…。医療ネタが加わると、さらに目もあてられない文になる。混じりあわないキメラのお化けみたいだ。獅子の頭に山羊の頭、蛇もおまけだ…

ワタリガラスの翼のもとに。

久世氏の『美の死』読了。 雑誌『Coyote』をつらつらと読む。 [rakuten:book:12018274:image] 96年に亡くなった写真家の星野道夫氏を偲んでアラスカにトーテムポールを建てるプロジェクトが発足したそうだ。彼の著作に親しんでいるひとならば、なんでトー…

これから。

今夜は深夜零時までに終えなければいけない仕事を持ち帰った。夕飯を食べていたら二時間なくなってしまった。家族が居なければ帰ったとたんにPCに張り付いてとっとと仕上げるのだが、諸般の事情でそうもいかない。 コメントありがとうございます。またのち…

終わった。

予定より一時間遅く終了。うぇ。 やっているあいだに上司から改善策のメールが届いていた。うーむ、これならうまくいくかも。実際に回してみないとわからないけれど、策が功を奏することを祈ろう。 忙殺された二週間で確実に作業は速くなった。よい勉強にな…

刺青とか。

刺青の真実―浅草彫長「刺青芸術」のすべて 作者: 中野長四郎 出版社/メーカー: 彩流社 発売日: 2007/01/01 メディア: 単行本 購入: 1人 クリック: 1回 この商品を含むブログ (2件) を見る SFが読みたい!〈2007年版〉発表!ベストSF2006 国内篇・海外篇 作者: …

とうとう今夜は自宅で仕事をすることにして、八時過ぎには逃げ帰った。 でも持って帰るとひとが寝静まった夜中に際限なくやってしまう。だめだ。はやく寝ないと。仕事中毒っぽいな。

美の死―ぼくの感傷的読書

美の死―ぼくの感傷的読書 (ちくま文庫) 作者: 久世光彦 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日: 2006/03 メディア: 文庫 購入: 1人 クリック: 12回 この商品を含むブログ (21件) を見る 例の案件、まだそのまま面倒を見ている。おかげで毎晩日付が変わりそうな時…

久世光彦『美の死』を読んだりして、ちょっと美徳的によろめいていたに違いない。赤江瀑の短編集を買ってしまった。 花夜叉殺し (光文社文庫) 作者: 赤江瀑 出版社/メーカー: 光文社 発売日: 2007/01/11 メディア: 文庫 クリック: 12回 この商品を含むブログ…

迷宮のイメージについて。

週末は先週の残業疲れを払拭する暇もなく家族サービスに走ったため、日曜のこの時間になって頭痛が酷くなってきた。 『異形コレクション讀本』読了。 以下、自分の検索用備忘として引用。 「ここでヘルマン・ケルンを援用しながら、迷宮と迷路の現象形態をま…

羊!

食べもの番組で東京・新宿にある羊料理専門店「ひつじや」を紹介していた。 『世界屠畜紀行』の関係で羊肉がむらむらと食べたくなっているところなので、口を開いたまま見とれてしまった。原宿のチュニジア料理屋「ハンニバル・ドゥ」で賞味した半熟卵入り巨…

幸せの青い鳥。

いつも写真と記事を楽しみに出かけていく三上氏(id:elmikamino)のところで、御本人の野鳥検索法が紹介されていた。ブログにそのまま綴られた文字ではなく、youtubeを利用した映像での説明なのでわかりやすくて面白かった。 http://d.hatena.ne.jp/elmikami…