新年。

平成最後の祭りに赴き、スペースの内側から通路を歩いていく某姉妹の妹姫を眺めたりしているうちに戌年が終わった。 離れて暮らす息子が大晦日に戻り、芹の葉と根、葱と茸がたっぷり入ったきりたんぽ/だまこ鍋をつつき、PS4でゲームをしながら年を越した。 …

callから始まるミステリ。

またサボりすぎた…。書くことはたくさんあるのに、PC開くとネタ書き作業で終わってしまって、ここにたどり着けない。今もこれを出勤するバスの中で書いている。関東地方の冬特有の明るい青空からの光がまぶしい。 仕事は先週から開始。ジャンルはいつものと…

鉄火場への招待。

仕事の面接日だった。体調などを考え合わせるとフルタイム勤務はむずかしいが、これからもすこしでも仕事を続けるのならそろそろ戻らねばと、夏ぐらいから考えていた。うまくいけば来週からスタート。仕事の中身はともかく、職場はなかなかエキサイティング…

深堀隆介展。

さぼりすぎた…。 長く見たいと思っていた深堀隆介氏の展覧会にいってきた。枡や器のなか、透明なアクリルの層に描かれた金魚は、間近で見ても本物のようだった。

Tu sei JEEG!

家族に録ってもらったイタリア映画『皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ』を観た。 異性にもてもてでもなく、さして積極的でもないイタリア男性もいるのかというアレな感想はともかく、面白かった。本国ではアカデミー賞に匹敵する同国の映画賞を多部門で受賞したら…

京都の余韻。

八瀬の瑠璃光院は、たとえようもなく美しかった。写経の紙のいちばんさいごに願いごとを書くところがあった。叶いますように。

幻燈機。

気づいたらこんなに間があいて…。 本読みに夢中になると、今度は書けなくなるのをどうにかしたい。 夏が戻ってきたのかと思うほど暑い(小春日和とか呼びたくないレベルの暑さだった)晴天となった土曜、東京写真美術館に『マジック・ランタン 光と影の映像…

39階の死闘。

品川の某ホテルのスイーツビュッフェへ。 窓際の席に陣取って、最上階のパノラミックビュー(馴染みのない言葉を使うと気恥ずかしいな)を楽しみながら、宝石のようにきらきらと美しいモンブランタルトほか、さまざまなスイーツをせっせと賞味。メニューには…

ユリイカ2018年10月号「図鑑の世界」

三歳のときから図鑑教の信徒なので、飛びついて買ってしまった。 寒色系でまとめられた表1のイラストが素敵だ。 ユリイカ 2018年10月号 特集=図鑑の世界 目次に各方面の図鑑(古生物からゲームまで)に関する記事が並んでいて、わくわくする。 小さい頃から…

裏世界ピクニックと青がヤバい件。

裏世界ピクニック2 果ての浜辺のリゾートナイト (ハヤカワ文庫JA) 作者: 宮澤伊織 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: 2017/11/30 メディア: Kindle版 この商品を含むブログ (2件) を見る 人によってちがうのだろうが、自分の 言葉のインプット/アウトプッ…

秋めいた土曜日。

身内の若い人の来訪があった。学園祭ついでの帰郷とか。出張のお土産のスティックケーキがおいしかった。楽しい時間はすぐに過ぎる。 イボバッタだろうか。 ツノマタタケというようだ。色の鮮やかなキクラゲの仲間らしい。ということは食べられるのか… 活き…

AIの遺電子

AIの遺電子 RED QUEEN 1 (少年チャンピオン・コミックス) 作者: 山田胡瓜 出版社/メーカー: 秋田書店 発売日: 2018/04/06 メディア: Kindle版 この商品を含むブログ (3件) を見る 『AIの遺電子』の新シリーズ。ヒューマノイド専門医スドウは、違法コピー…

平成最後の夏の〆に。

鳥羽市立海の博物館(http://www.umihaku.com)で今月末まで、水彩で水生生物を描く長嶋祐成氏の個展をやっているというので、車に乗り込み、くねくねとうねるパールラインの彼方に出かけた。 氏を知ったきっかけは、家族が取り寄せた長嶋氏の画集『黒潮魚の…

蕃東国年代記

長いこと積んであった『果報者ササル』に手をつけた夕方に、西崎憲『蕃東国年代記』(創元推理文庫)が届いた。厚みもほどよく、流れるような文体のおかげもあって、夜更かししてひといきに読了した。 (ここで露語なら動詞「読む」の完了体 прочитать を使…

ブログ開設。

はてなダイアリー終了という文字がTwitterのタイムラインを流れていくのを見たとき、やもめになった老亭主がワンオペで細々とやっていた定食屋の閉店を知ったような、なんとも言えないやるせなさを感じた。始まりがあれば終わりがある。さみしいことだ。 長…

花屋へ。

13日間で「名文」を書けるようになる方法

明治学院大学における、高橋氏による文章の書き方講座である。 それは、以下の文章の引用から始まる。 若い読者へのアドバイス… (これは、ずっと自分自身に言いきかせているアドバイスでもある) 人の生き方はその人の心の傾注(アテンション)がいかに形成…

ご近所IT保守。

隣家のiPad設定で、数時間ほど作業してきた。設定さえ整っていればシニア層にも使いやすい機械だが、工場出荷状態からそこまでもっていくのは、手間がかかる。アカウントを設定し、wi-fiの暗号を解き、自宅アドレスからの転送や連絡帳の設定、もろもろ。 イ…

みな、此れを取って飲みなさい。

幼馴染から連絡を受けて、同窓会のミサに急遽出席した。 大きな河に至る街の西を見渡せる聖堂に座るのは卒業以来。司祭は、白い祭服に金の縫い取りのある白いストラを掛けていた。今年一年に亡くなった同窓生たちに混じって、六月に送った友人の名が呼ばれる…

エンジェルフライト

異国で亡くなった愛するひとたちとのお別れを、影から献身的に支えるひとたちの物語。

The Japanese Beetle Mystery

十年くらい前に、虫屋系の謎解きのネタを流し書きしたのを思い出したので晒してみる。タイトルでおわかりのように、ある有名ミステリシリーズのパスティーシュ形式になっているので、そういうのがお嫌いな方は気をつけて。数日で削除します。 「関西の犯罪学…

われら生きるもの、和菓子のアン

アメリカの一般読者が選んだ20世紀の英語で書かれた小説ベスト100(ランダムハウス社による)の8位だとか。アインの著作、10位以内にいったい何冊ランク入りしてるんだ。ちなみに4位に『指輪物語』、45位に『狂気の山にて』が…。 Reason is not automatic. Tho…

仕事納めの日。

最後の日記が転職から二週間後。 あれからいろいろあった、としかいいようのない年が今日でやっと終わった。 出会ったひとやこと、それについて考えたことをすこしでもここに書いておかないと、仕事の激流に流されて、何も記憶しておけないと痛感した。よっ…

第十四回文学フリマ、参戦。

漫画『今日の早川さん』『異形たちによると世界は…』などでおなじみのcocoさんが発起人となった創作アンソロジーを文学フリマで出すことになりました。 第一弾のお題は「虫」。 はてなやtwitterで活躍中のアレなメンツによる、純文学からSFまでいろいろな短…

転職から二週間。

翻訳の仕事をしている人間は職場に居ても「翻訳」しかやりたがらないから、つぶしがきかず使いにくい、と云われるのは残念ながらよく聞く話だ。たしかに、独立性が高い、猫族のような気ままで孤独な働き方を好む人間が多いとは思う。 自分は、群れの中でうだ…

「アレクシア女史、飛行船で人狼城を訪う」「仏果を得ず」

時間をかけられないので、さらっと。この読みかたなら一冊一時間強でいけるけれど、もったいないのであまりやりたくない。

Mission Impossible 4 Ghost Protocol

いまの仕事場では、一日の仕事量は出勤してみなければわからない。仕事が来ないときは無駄に金がかかるだけだからとっとと帰れ、と追い出される。 帰っても家でまた仕事をするだけなので、思い立って今年初の映画を観に行った。 離婚してそれほど経たないこ…

備忘:仏語引例の処理方法

新年初納品の自宅仕事(EP関係)に仏出願の引例が出てきて、げんなり。一年しかかじらなかった人間に工業技術系仏語なんてわかるわけがないので、ちょっとググった。 こちらによると: フランス工業所有権庁 Institut National de la Propriete Industrielle (…

チェロと新年会。

友人のチェロ奏者Dの新年会に出かけた。 後援会会長氏が国際海洋法裁判所の所長に任命されて昨年秋からドイツ赴任中だとかで、ご挨拶はそのお友達がなさっていた。彼らだけでなく、年配の会員さんたちはもれなく政界財界系の仙人クラスらしいので、会場の雰…

雨の新宿交差点。

用事があって探し出してきたUSBに、過去10年間の日記が保存されていた。 2003年06月17日(火)のウェブ日記を以下に再録する。当時は新宿で働いていて、近所の会社にいた友達と、週に一回ランチに行っていた。そのときの話だ。 今日のランチは、新宿四丁目の交…