映画

Mission Impossible 4 Ghost Protocol

いまの仕事場では、一日の仕事量は出勤してみなければわからない。仕事が来ないときは無駄に金がかかるだけだからとっとと帰れ、と追い出される。 帰っても家でまた仕事をするだけなので、思い立って今年初の映画を観に行った。 離婚してそれほど経たないこ…

SP 革命篇

昨年秋公開の『野望篇』に続く最終話の後編。が、実際は公開される前の週にテレビ放映された『革命前日』もあわせて、三部作なのだそうだ。あれを観ていなかったら、どうして田中が瀕死の重傷を負っていたのかとか、尾形はいつのまにあんなラブレター(違)…

フロム・イーブル~バチカンを震撼させた悪魔の神父~

「フロム・イーブル」は、カトリック教会の神父による子どもたちへの性的虐待の実態を記録したドキュメンタリー映画である。何十年にわたりおぞましい性的虐待を続けてきた神父と、それを知りながら握りつぶし、被害を拡大させた司教らカトリック教会の幹部…

英国王のスピーチ The King’s Speech

人前でとうとうと話すのは難しい。 しかしどうしても話さなくてはならないとしたら。 身分が、立場が、時代が、沈黙を許さないとしたら。 さらには自分の舌と口が、意志と努力に背く最悪の裏切り者だったとしたら。 ひとは、その危機をどうしたら潜り抜ける…

オーケストラ! Le concert

共産独裁の体制に運命を狂わされたロシアの元天才指揮者が、いかにして再び舞台に立つチャンスを得たのか。めちゃくちゃな展開に大笑い。いっしょに観ていた年寄りの家族にもたいへん受けがよかった。救急車運転手の元チェロ奏者氏が良い感じ。 ソ連が崩壊し…

イースタン・プロミス Eastern Promise

今年は、接する機会が少ないロシアやロシア語絡みの映画や本を積極的に観たり読んだりしようと考えている。その第一弾として借りてきた。 ロンドンの闇社会に蠢くロシアン・マフィア。人身売買(これを「イースタン・プロミス」と呼ぶらしい)を行うかれらとか…

9~9番目の奇妙な人形~

~9番目の奇妙な人形~ コレクターズ・エディション [DVD]" title="9~9番目の奇妙な人形~ コレクターズ・エディション [DVD]"> 9~9番目の奇妙な人形~ コレクターズ・エディション [DVD] 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D) 発売日: 2010/11/04 メディア: DVD ク…

黒蜥蜴

明智と女賊の戦いを描いた乱歩の原作を三島由紀夫が戯曲化し、丸山明宏の主演で映画化した、四十年前の作品。 観る前と観たあとで世界の色が違って見えるほどの、明宏氏の黒蜥蜴っぷりにめためためにやられた。なんなんだ、あの美しさ。ため息しか出ない。大…

ソルト SALT

一緒に行った同僚とカクテル飲料を飲みながら鑑賞。ジョンジョリーナさん(息子による仮名)が大活躍。以下単なる感想だか少々ネタ割りそうなので隠す。 最初になにやらをもって逃げたところで「ああ、その気はないんだな」と思ったけれど、そんなconvinientな…

パラノーマル・アクティビティ

息子が観たいというので借りてきた。彼はこちら方面に興味があるくせに怖がりだ。案の定、ひとりでは観られなかったらしく、一緒に観ようといいだした。連休明けのわりとヘビイな残業後にこういうのはいかがなものかと思いながらおつきあいで鑑賞(笑) 結論か…

魔法使いの弟子 Sorcerer’s Apprentice

あなや、ニコラス・ケイジに髪がある! 魔法か! 魔法なんだな! …という映画ではない(酷 古き良きディズニーアニメ『ファンタジア』中で、同名のデュカスの曲に基づいてミッキーマウスが演じた短編、『魔法使いの弟子』をベースにした実写映画である。未熟…

インセプション Inception

本音を云えば、ケン・ワタナベを観に行ったと云うほうが正しいが、冒頭から投げ込まれる現実改変設定向けにコンマ数秒で脳を調整できるSF育ちでよかった。想像の彼方にいきなり連れていかれるので混乱するひとは多そうだ。『メメント』のときは意識の芝生を…

第9地区 District 9

膝の怪我など諸般の事情で週末の予定が変わってしまったので、時間をつくって観にいった。混んでいたのはアカデミー賞関連で名が挙がった効果だろうか。以下ネタバレありなのでたたむ。 南アフリカ・ヨハネスブルクの上空に現われた巨大UFO。乗っていた難…

シャーロック・ホームズ Sherlock Holmes

週末は、宿題やら仕事やらで親子とも缶詰めになりがちである。いいかげん飽きたので、予定を蹴散らして、気晴らしに無理やり出かけた。うんとむかし、シャーロキアンの友達に引っ張られて日本シャーロック・ホームズ・クラブに入ったこともあるので*1、この…

サロゲート Surrogates

脳神経系を通じて直接機械を遠隔操作する技術を発展させ、「Surrogate(代理)」と呼ばれる身代わりのロボットが開発された世界。市民たちは、ベッドから出るときに洋服を着るように、あるいはネットでアバターを選ぶようにして、自分に似せたり理想を追求した…

アバター Avatar 3D版

観るのではなく、没入して体感する映画である。 映画は誕生以来、技術革新をばねにして幾度も生まれ変わってきたが、この映画からまた何か新しい時代が始まるのではないだろうかと、観終えて強く思った。*1 ストーリーは難しくないし、貸与される3D眼鏡だ…

ウォーリー

レンタル期限に迫られて視聴。一緒に観た息子はたいへん喜んでいた。

バーナード・アンド・ドリス Bernard and Doris

大富豪の女性(スーザン・サランドン)とアル中の執事(レイフ・ファインズ)の、実話をもとにした物語。オープニングの蘭の花とエンディングの「I love the way you're breaking my heart」が印象に残った。

THIS IS IT

6月に逝去したKing of Popを、まだきちんと悼んでいないことに気づいて、独りで観にいった。若くすらりとした彼が、玉座への階段をあの長い脚でおおまたに駆け上がっていくのを、そして醜聞の毒矢に倒れるところをつぶさに見てきたので、これですべてが見納…

G.I.ジョー G.I.JOE

華やかなアクションばりばり、しかし敵味方が元カノだったり兄弟弟子だったりで、it's a small worldを地で行く展開。そして21世紀に入ってもハリウッド的トーキョーはああいう描写になっちゃうのか。わかってはいたけれどずっこけた。 黒い仮面と衣装に全身…

サマーウォーズ

ハリー・ポッターと謎のプリンス Harry Potter and Half-blood Prince

新宿某高層映画館で死ぬ思いをしてチケット売り場に並んで、開始五分前に席についた。とりあえず、若いひとたちに『サマーウォーズ』がものすごい人気なのだということはよくわかった(笑 数年放置していた原書を読み終えてすぐに観たので、台詞の聴き取りは…

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破

アニメーション映画を観るためにわざわざ劇場に足を運ぶのはジブリ作品だけ。あとは子供たちを連れて行くポケモンシリーズかピクサー作品くらい。観にいく気はまったくなかったのだが、先日の前作地上波放映にまんまと足元をすくわれてしまった。 ネットでは…

トランスフォーマー リベンジ Transformers: Revenge of the Fallen

公開したらとっとと独りで行こうと思っていたら息子から待ったがかかったため、彼のテスト明けまで待つことになった。 すでに観たかたのご忠告に従って、館内では最後尾の席を取ったが、正解だった。ありがとうございました。車スキーの息子によると、最初の…

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 TV版

水曜夕方のTVシリーズ放映のときは息子のおしめを換えたり夕飯の支度をしながらちらちらと観ていた。話がアタマに入らず、作品に対する思い入れはまったく形成されなかった。あのころは死ぬほどシンジが嫌いで、それがたぶん影響していたのだろう。 昨晩の地…

スター・トレック Star Trek

迷宮入りの難事件を何十年もの時をへだてて解決するアメリカの刑事ドラマ『コールドケース』を観ることがある。登場人物の、事件当時の若い頃と、現在のそれなりに老いた姿は、もちろん老若それぞれの俳優が演じているのだが、その顔、ふとした表情が息を呑…

天使と悪魔 Angels & Demons

ダン・ブラウン『ダ・ヴィンチ・コード』で活躍した宗教象徴学者ラングドン教授の記念すべきデビュー作…だったはずなのだが、映画の中では、時系列的に『ダ・ヴィンチ…』の一件のほうが先に起きたことになっている。 原作を読んだときから、筋立てがビジュア…

ウォッチメン  Watchmen

原作は読まず、情報も遮断して観にいった。いろいろとアメコミ映画は観てきたが、満足度の高い一篇。すっきり感を期待して見ると大火傷する。過去の艱難辛苦さえメロウな思い出に変換できるヲトナ向け。 ヒーローのひとり、タフなロールシャッハの中の人の声…

ヤッターマン

キャラクター、背景、小道具大道具、何もかもが完璧にアニメーションを再現していて、オールドファンとしては感涙。深田嬢は声がハイトーンに抜けてしまうところをのぞけば、ぴったりだった。あとはこの映画が主演のS井君の黒歴史にならないことを祈るのみw

ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー Hellboy 2 The Golden Army

デル=トロ監督の怪物造型が好きなので公開が始まったらすぐ行こうと思っていた。VFXの名匠ディック・スミス(『ハンガー』でボウイを老けさせた名人)のもとで特殊メイクを学んだ彼の映画に出てくるクリーチャーは、 ・目の間が離れている ・あるいは目が顔に…