ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー Hellboy 2 The Golden Army

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デル=トロ監督の怪物造型が好きなので公開が始まったらすぐ行こうと思っていた。VFXの名匠ディック・スミス(『ハンガー』でボウイを老けさせた名人)のもとで特殊メイクを学んだ彼の映画に出てくるクリーチャーは、

・目の間が離れている

・あるいは目が顔にない

・指は骨のように白く細く

・唇がなく、ずらりとむき出しの歯列が目立つ

と、一度観ると忘れがたい特徴がある。

ぜひ練り消しでつくってみたいものだが、ひとさまの造型は多方向からの画像が手元にないと完全な再現が難しい(笑)

原作も読んでいないし、映画の前作も飛行機座席裏の小さな画面で字幕抜きで観たので、設定*1の把握にいまいち不安があったのだが、観始めてしまえば何も関係なく楽しく観られた。

ヘルボーイ、見かけはもういいおっさんなのにあいかわらずの駄々っ子である。女心がまるでわからないこと男子中学生の如し。今回は冷静なはずのエイブまで加わって、君たちさー…といいたくなるような状態に(笑)それに対して女性陣の気持ちのまっすぐさ強さは痛いほどだ。よるべのない仔猫のようにヘルボーイにひしと寄り添うリズに思わず声援を送ってしまった。

ナチスに捕縛・洗脳されて囚われていた大天使とヘルボーイが戦う三作目(と英語wikiに書いてあった)の構想もあるそうだが、デル=トロ監督がホビット映画化に取り掛かっているので、製作はずいぶん先のようだ。あっ、それと『狂気の山脈にて』はいつ完成するんですか、監督…。

映画に出てきたメキシコビールのテカテ Tecate は飲んだことがあるけれど、ローカロリー版 Tecate LIGHT はどんな味がするんだろうか。今度どこかのメキシコ料理屋で試してみよう。

*1:二次大戦末期、ナチスのオカルト機関は祖国勝利のために或る存在を地獄から呼び寄せた。全身が紅く、角と尾のあるその赤子に似たイキモノは、ヘルボーイと名づけられ、連合国側に引き取られた。テレビとビールが大好きなごつい大男に成長した彼は、アメリカ政府の極秘エージェントとして、頭脳明晰な水棲人のエイブ、発火能力者のリズとともに超自然の魔物に立ち向かう…とこれが『ヘルボーイ』のストーリーの基本。今回の敵は、ケルト系の妖精(エルフ)の王子。彼は、人間を滅ぼすためにかつて妖精の鍛冶工が創り上げた不滅の軍隊 the Golden Army を甦らせんと企む。