映画
長い文を書かないでいるとあっというまに書き方を忘れてしまう。 先週は、映画『おくりびと』を観にいった。 以前読んで深く感動した青木氏の『納棺夫日記』が原作なのかと思っていたが、クレジットに名前が出てこなかったのでネットで探してみたり。*1 棺を…
連休中に『20世紀少年』を観にいく息子とその友人たちのために予約チケットを買いに行った。そのまま帰るのもつまらないので、ポニョを観て来た。本当は『ハンコック』にしようかと思ったのだが、上映スタート時間が都合に合わなかったのだった。 いいかげん…
戦闘機(先日はテレビで「飛燕」の名を挙げていた)が好きな押井監督の飛行機映画と思って見に行ったら、わりとSFだった。昨年話題になった『虐殺…』にも通じる「戦争」と「人を殺すこと」に関するものすごくグロテスクな設定を、淡々とした描写で殺菌してい…
ものすごくひさしぶりに「映画」を観た気分に浸らせてもらった。 バートン監督版のバットマン映画は、おもちゃ箱を喜々としてひっくり返して見せる子供の空想に似ていて、あれはあれで嫌いではなかった。今回のノーラン版では、悪徳の巷ゴッサムシティは、何…
息子にどうしてもと拝み倒されて連れて行った。 なるほど規模は異なるが現実にありそうなネタで(似た様な事例はいくつもある)不気味だ。本国でお子様禁止映画になった原因とおぼしきゴアシーンはたしかにえぐかった。でも、起伏のない観察日記ぽい描写とい…
原作付きの映画を気に入ることはほとんどないが*1、これはすばらしかった。特に原作と異なるラスト。鮮やかな手さばきで、観客の心を切り裂いてくれる。 ネタバレなので隠す。 閉じこもった人々を煽動する預言者気取りの女性の件。 主人公たちではなく、狂信…
子供がどうしても観たいとごねるので、しかたなく連れて行った。 窓口のおねえさんに「映像酔いに気をつけてください」と警告を受けたのが、某F氏のレビューで読んだとおりでわくわくした(笑) ずいぶん昔に友達と観にいった邦画『弟切草』も映像のぶれが…
サンダンス映画祭グランプリの常として低予算、そしてCGや特殊効果まったくなしで、地に足のついた恐怖(いや、海の中ですけど)を描き出している。 まったく助けが見込めない状況で遭難してから絶命するまでたっぷりと時間があったら、または命を喪うその…
受験で見逃した映画シリーズの最後を消化。「うわー、夢に見そうだー」と云っている子供のそばで、うとうとしながら鑑賞。「ねえねえ、ラスベガスに行ったら、(CSIの)グリッソムがぐわーとか云ってゾンビになって出てきたらどうする」などと子供に話を…
スペインで開催された国際サミット。その席上でアメリカ大統領が狙撃される。犯人を捜して苦闘するシークレット・サービス。映画は、そのつど時間を巻き戻しながら、テロにまきこまれたさまざまな人々の視点から事件の真の姿を描き出していく。 息子に乞われ…
原作は原書半分でストップしていたので、船で北方に行った以降はぜんぜん知らなかったが、それでOK。なぜならヒロインのライラの守護精霊(ダイモーン)であるパンタライモンが見たかったからだ。あいかわらず美しいニコール・キッドマンと凍りつくような碧…
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タトゥー [DVD] 出版社/メーカー: パイオニアLDC 発売日: 2003/05/23 メディア: DVD クリック: 3回 この商品を含むブログ (7件) を見る 市警の一員となった青年マークは、ある一件のために、刑事課の一匹狼ミンクスとコンビを組むことになる。最初の仕事は、…
パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド (Blu-ray Disc) 出版社/メーカー: ウォルトディズニースタジオホームエンターテイメント 発売日: 2007/12/05 メディア: Blu-ray 購入: 6人 クリック: 22回 この商品を含むブログ (31件) を見る 「受験で観に…
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http://en.wikipedia.org/wiki/Day_Watch 前作『ナイト・ウォッチ』はもたもたしている間に劇場公開が終わってしまったので、続編は早めに行こうと思っていた。 ベースになる設定は「古来より光と闇のあやうい均衡は停戦協定と互いの監視によって保たれてい…
「受験で見逃した映画」その2。息子は大喜びで観ていた。彼が生まれて初めて劇場で見た実写映画はこれの最初の映画だったっけ。 彼は「僕もあんなふうに糸が出せたら学校に行くのが楽なのに」などといっていたが、ここらへんは高い建物がほとんどないので糸…
「受験で映画館にいけなかった仇を今こそ討つ!」祭り、その一。 内容が完全に続き物と化しているので、この映画から観たとかいうかわいそうなひとがいなかったことを祈る。 原作を読んだのはこの巻で最後だった。Professor Umbridgeのdetentionがサイテーと…
働き盛りに脳梗塞で倒れた主人公。数週間後に目覚めたときは全身が麻痺していた。名作『モンテ・クリスト伯』の或る登場人物のように、まばたきだけが彼に許されたコミュニケーションとなる。厚く無感覚な肉の奥底に閉じ込められ、ただ自分の息遣いを聴くし…
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早起きして弁当を作り、塾に行く子供といっしょに家を出た。道筋の要所でtwitterに書き込んで、本番入試のための時間やタイミングを計りながら、願書提出先の学校へ。 電車がいっしょになった母子(ふたりそろって大きなマスクをかけているのとそれぞれの年頃…
原作とは別物だと腹をくくって見に行ったら、わりと楽しめた。背景がもろ中国だったりするのは笑ってスルーの方向で。探偵が小説家を「関君」と呼ぶのは原作まんまだが、古本屋と小説家は大学の先輩である探偵を「君」と呼ぶことはないので(たいていは「あん…
観る前に感じた危惧は杞憂だった。SFファンを続けていてよかった(泣) 2019年、酸性雨がふりそそぐ暗黒のロサンゼルス。地球外の作業現場から脱走してきて人間のなかにまぎれこんだレプリカント(人造人間)を捜して、刑事デッカードは薄暗い街を彷徨う――…
子供が生まれなくなってしまった近未来の世界。隠れ赤子スキー(ふにふに柔らかいおなかをさわるのが好きなもので)としては、その設定だけでもうおなかいっぱいというか、「あのおなかにさわれないのか…!(苦悶)」というあたりで精神的にずーんときた。映像は…
灰が雪のごとく降る町を舞台にした映画『サイレントヒル』を片付けた。若くして亡くなった友人がこれの原作ゲームをとても愛していたので、ぜひ観てみようと思っていた。しかしレンタルがスタートした去年の今頃は、借りる直前に、自分が人体発火して燃え死…
イナゴイナゴ♪ と思って借りてきたのだが、期待していたよりもずっと面白かった。お勧めありがとうございましたCOCOさん(笑) アメリカ南部の小さな町で旧約聖書さながらの十の災いが起きて、その原因は…! というのが話の骨組み。でもキリスト教徒でないとそ…
テレビの映画紹介で見た新人ヒロインがあまりにキュートだったのでずっと気になっていたのだ。先日のid:globalhead氏のレビューに背中を押されて、観ようと決めた。 期待通りハッピーな、しかしハッピーなだけではない良い映画だった。ミュージカルはものす…