28日後 28 Days Later

早起きして弁当を作り、塾に行く子供といっしょに家を出た。道筋の要所でtwitterに書き込んで、本番入試のための時間やタイミングを計りながら、願書提出先の学校へ。

電車がいっしょになった母子(ふたりそろって大きなマスクをかけているのとそれぞれの年頃を見れば、ひと目で中学受験生とわかる)が同じ学校に向かっていて、親子でそろって願書出しにきたのか、気合入ってるなあと思っていたら、そうではなく、一般入試より先に行われた帰国生枠入試の合格発表を見に来ていたのだった。

帰国生募集枠の狭さをそのままあらわしているかのような、小さな合格掲示板を指差して、当該ママンがマスクを外して息子君の背中をたたいて「番号あるよ! よかったね!」と喜んでいるのが聞こえた。

うわー。いいなあ。あやかりたいもんだ。つか、高望みしないからどっかひっかかってくれェ(叫)

帰宅してから急いで昼ごはんを食べて、借りてあった映画をPCにセット。このまえ楽しみに借りてきた『エコール』はタイミングを外しまくって観られないまま返してしまった。家族の雑事で振り回されることが多いので、実はこのパターンは非常に多い。ひとりのときにちゃんと観ておくのが安全策なのだ。

28日後... (特別編) ボーナス・エディション [DVD]

うちの28日後はどうなってるんだろうなどと頭の中に満ちた雑念を追っ払って鑑賞。どういう理由かは知らないが以前からゾンビが気になってしかたがない息子から「走るゾンビはこの映画から始まったんだよ」と入れ知恵されていたので、なんとはなしに予備知識はあったのだが、映画にはゾンビという言葉も、動く死人も出てこない。あくまでも生きている人間のあいだに凶暴性を誘発するウイルスが蔓延してしまったイギリスが舞台である。

発端はいかにもイギリスっぽいというか、皮肉なつくりに笑ってしまった。が、極限状態の人間の怖さと醜悪さが露呈する後半でげんなり。人間の欲望ってどうしてこう手に負えないのか。男性陣は、そういう状況になればそういう事態もあるよなあ、で済むかもしれないが、女性としてはものすごく許しがたい。男性向けのいわゆるピルだってあってもいいんじゃないのか。従軍中はそっちの方面に無関心になるように強制服用とか、何か開発したっていいと思う。ぷりぷり。というわけで、女性の神経を逆なでしてくれる、よく出来た厭な映画だった。なんで怒ってるのかわからないひとは観てみてください。

いつもアメリカのTVドラマばっかり観ているので、イギリス英語の発音を聞くのはひさしぶり。タクシーの運転手の娘が、二重母音eiをaiと発音していたのはわかりやすかった。訛りといえば「CSI:Miami」のルイジアナ出身のCSI、カリー Calleigh Duquesne のsouthern drawl。たしかに聞き取りにくいが、彼女の場合はあの柔らかい雰囲気の喋り方で云ってることはてきぱきと厳しいところが魅力のひとつかも。