よくわからない話

裏世界ピクニックと青がヤバい件。

裏世界ピクニック2 果ての浜辺のリゾートナイト (ハヤカワ文庫JA) 作者: 宮澤伊織 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: 2017/11/30 メディア: Kindle版 この商品を含むブログ (2件) を見る 人によってちがうのだろうが、自分の 言葉のインプット/アウトプッ…

雨の新宿交差点。

用事があって探し出してきたUSBに、過去10年間の日記が保存されていた。 2003年06月17日(火)のウェブ日記を以下に再録する。当時は新宿で働いていて、近所の会社にいた友達と、週に一回ランチに行っていた。そのときの話だ。 今日のランチは、新宿四丁目の交…

なんと知らせたらいいのやら。

ひょんなことから同僚のひとりを占うことになった。 転職したほうがいいのか、残れるなら残ったほうがいいのかを知りたいという話だった。山のような仕事がとつぜん来ても笑顔を失わずによく働く、とても頼れる仲間なのでなるべくなら残ってほしいのだが、諸…

ついている。

D夫人の話。 ある店でジュエリーをたくさん買ったら、ディナーショーのチケット2枚をプレゼントされた。 紅白の古い常連でもあり、円熟味ある歌唱力には定評がある歌手のショーだったので、彼女は喜んで、夫婦で連れ立って出かけた。食事をしながらステー…

お腹が痛いから。

ある女性の話だ。 早朝、職場に行く前に、腹が痛くなった。 がんばって職場に行こうとしたけれど具合が悪くて、途中で引き返してきた。 それを見た母親は、その程度のことで仕事を休んではいけないと怒った。 しかたなく再び家を出て、離れた町の職場に出か…

紅い首輪。

数日前のことだ。 いつものように朝の庭に偵察に出た猫が、首輪をなくして帰ってきた。 ちりちりと小刻みに鳴っては彼女の悪行を密告する鈴つきの赤い首輪がないと、ふてぶてしい野良猫にしか見えないので、これは困ったということになった。 家族がさっそく…

運命の一撃。

6月1日、エールフランスAF447便が大西洋上で消息を絶ち、乗客228人が犠牲になった。 あれに乗り遅れて命拾いしたイタリア人夫妻が帰国後に自動車事故に遭ったというニュースを、ワイドショーで観た。 June 11, 2009 Woman who missed Flight 447 is killed i…

足跡が三つ。

相方はたくさん怪談を読む。『新耳袋』も『幽』も『超怖い』シリーズもどっさり積んである。仕事も仕事だし、これだけ怖い話を読んで何事も起こらないのだろうかと思って訊いてみたら、「そういう体験ならある」とひとこと。うわ、やっぱり。 彼が以前乗って…

…やっぱり行かないほうがいいようだ。

しかし今日のハイライトは、食事ではなく、そのあとに聞かせてもらった一連の話だった。友人は、変なひとだと思われるかも知れないけれど…と前置きしてからこれまでの体験を語ってくれた。 詳細は書かないが、以前ふれた日吉の戦史遺跡については以下のよう…

排気によるコミュニケーション。

翻訳の友人I女史が自宅で仕事をしていたときのこと。 PCに向かって集中していたのがふっと途切れて、意識に空白が生じたそのとき。住まいにしているマンションの玄関のほうから、人体から空気が漏れるような音が聞こえた。 溜息でもなく、鼻息でもない。…

藻岩山にて。

北海道出身の友人の弟君が遭遇した、とてもストレートな体験談をひとつ。 十年前のある日。 二十代後半だった彼は、車を運転していて眠気をおぼえた。そこで札幌市内から藻岩山に行き、車を道から外れたところに停めて、仮眠を取ったのだそうだ。 何時間たっ…

戦時遺跡のある街。

年うつり日吉が開設されてから10年を経過した昭和19年、太平洋戦争が熾烈となり学徒出陣や勤労動員で教室に空きが出てきたので、文部省の指示に従い慶應義塾では日吉第1校舎、寄宿舎等を海軍に貸与することとなった。海軍との賃貸借契約では19年3月10日から…

「着信アリ」の一種。

週末の来客をひかえて、掃除機をかけていた。 出かける仕度を整えた家族がうしろで何か云っているのに気づいた。モーター音で声が聞こえないので掃除機を止めて振り返り、なにかと尋ねた。 「SさんとKさん、今日はH願寺に行くって云ってたわ」 家族の二十…

そんな季節になりました。

「せるげーの集めた怪奇談話集 2008年夏 第一夜」 http://d.hatena.ne.jp/sergejO/20080716/1216197914 こちらを拝読して思い出した、自分のログを貼っておく。 「美容院の怖い話」 http://d.hatena.ne.jp/yukioino/20070430#1178006039 いろいろな方の怖い…

よくわからない。

数日前、twitter方面でぶつぶつつぶやいていた心霊関係の話。友人の体験談を再録しようとして今回は気持ちが悪くてやめてしまったのだが、心霊に関する自分の考えかたについては書いていなかった。そういう話がキライなかたもいるだろうから、続きはたたむ。…

美容院の怖い話。

髪を乾かしてくれた顔なじみの美容師くんから怖い話を聴いた。 彼の美容学校仲間で、霊感の強い青年がいた。 彼が、カットの練習のために深夜、仕事場に残って練習用マネキンの髪を梳いていたときのこと。ブラシが不意にひっかかってはずれなくなってしまっ…