ベルギーはおいしい。

ベルギービールという芸術 (光文社新書)

ベルギービールという芸術 (光文社新書)

仕事はちょっと落ち着いた。ふつうのペースでレビュー。

帰り道に『ベルギービールという芸術』を読みはじめたのがいけなかった。電車から降りたらもうベルギービールのことしか考えられなくて、駅に近いスーパーに一目散に走った。欲しかった銘柄は品切れ。このまえ飲んで気に入ったキリンのグランドエールにしようと思ったらそれも品切れ。欲求不満でぐるぐるしながら帰宅して、いやぜったいピルスナー以外の銘柄があったはずと思って冷蔵庫を漁ったら、このまえ買った地ビールが残っていて事なきを得た。まったく、活字と想像に煽られて頭の中でふくれあがった欲望ほど度し難いものはない。…と書いているうちに、むかし土産にもらったベルギーはヘント(Gentと書くが現地ではゲントとは読まずヘントというようだ)産のマスタードが食べたくなってきた。瓶詰めの既製品ではなく、店頭でガラスの器に詰めてもらう鮮度が命のタイプで、香りが良くて辛くて死ぬほど鼻に来る。うう、いっそのことベルギーに行って修道院ビールの樽で溺れて死にたい。漱石の猫みたいに。*1

先日できたばかりのショッピングセンターに行ったときは、Ravenswoodを入手した。三羽のカラス(Raven)が円形になっているラベルですぐにわかる。カリフォルニアワインの中ではNicholsと並んで好きな銘柄。いつ開けるかは決めていないが楽しみ。

鴉のマークといえば、テキーラの有名なブランド、クエルボもまんま鴉という意味だ。……そろそろ寝よう。連想ゲームをしているうちに、いろいろ飲みたくなってきた。

*1:ビジュアルとしては映画『薔薇の名前』みたいだ。しかしあれは豚の血の樽だった。おぇ。