通訳
紹介を見てものすごく惹かれた。ディレーニィの『バベル-17』みたいな感じなんだろうか。あるいは伊藤氏の『虐殺器官』にも通じるような?
- 作者: ディエゴマラーニ,Diego Marani,橋本勝雄
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2007/12
- メディア: 単行本
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ジュネーヴの国際機関で通訳サービスの責任者を務めるフェリックス・ベラミーは部下から報告を受けた。16カ国語を操るひとりの通訳が、同時通訳中に異常をきたすという。
問題の通訳は、「全生物が話す普遍言語を発見しかけているのだ」と主張するが解雇され、ベラミーに執拗につきまとったのち失踪を遂げた。
彼の狂気は伝染性のものだった。感染させられたベラミーは、奇怪な言語療法を受け、通訳が残した謎のリストを携え欧州中を放浪することに――
あらゆるものに隠れて鼓動する創造の恐るべき力。知的遊戯に満ちた、現代イタリア発幻視的物語。