バチカン奇跡調査官 黒の学院

二作目が文庫落ちしていたのを本屋で見かけて、さかのぼって一作目をさがしてきた。

同じ作者の朱雀十五のシリーズを数冊読んだのが、えー、何年前だろう。エキセントリックなノリはあまりかわっていないような。角川ホラー文庫から出てはいるが、バチカンの歴史的、立場的な弱味を設定に生かしたミステリーに仕上がっている。

天然ボケ入った科学者にして司祭である平賀くん(24)、叙階されるにはちょっと若すぎるんじゃないかとか、そのあたりを突っ込むのは野暮か。