テスラファンには嬉しい『奇術師』

お医者さんで読みはじめて、午後読み終えた本。

〈プラチナファンタジイ〉 奇術師 (ハヤカワ文庫 FT)

買って二年間置いておいたヴィンテージもの。2004このミスの何位かに入ってたらしいがよくしらない。*1映画化の話もあるらしい。ジュード・ロウとかあとがきに書いてあるけど。どっちの役やってもかわりゃしないか。<乱暴

面白そうだと買ったものの、厚くてどうしても手が出なくて*2今回は診察待ちの間にこれ以外に手持ちの本がない、どうしようもない状況を作り出して、やっと読み出せた。

ライバルの奇術師二人の宿命の対決。しかしミステリじゃなく幻想小説。キーワードは分身と実在した科学者テスラ。面白かった。

で、いまぐるぐると調べてきたら、こちらのサイトさんによるとなんと映画版ではテスラがデビット・ボウイだっていうじゃあーりませんか。おおー。いいかんじ。ほかも(他って…そっちがメインですが) ヒュー・ジャックマンクリスチャン・ベールだよ。モチベーション上がったよ。この顔ぶれなら公開されそうだから観にいこう。

The Prestige 公式サイト

で、奇術場面がうっとりするほどビリビリのバチバチ(なんですか)だったので、テスラ(交流発電伝道師)→エジソン(直流電気王)つながりで、このまま、やはり二年間積読でちょうどよくなっているとおぼしき『処刑電流』(みすず書房)にいくとパーフェクトなわけだが。

(エジソンとテスラの戦いは書いてないのかな…)

どうでしょう、一週間謎の突発熱で欠勤した人間がそういうタイトルの本を抱えてある日出勤してくるのって。

真面目な本ですが。ホラー?

処刑電流

*1:アレを参考にすることはほとんどない。

*2:嘘だ。どんなに厚くても面白そうなら気にしないのが昔からの癖だ。何か入れない原因があったのだろうが、それは深追いしない。友達がむかし、あるファンタジーの最初の一行「少女は、オレンジジュースのグラスを見つめていた」(だったかな)から先にどうしても進めないのようと云っていたのを思い出した。あれは同じ早川FT…マッキンリィ『青い剣』だったか。彼女はめるへんめーかー女史のファンで、例によって表紙買いしたのだった。面白い本だったけどな。