ロシア・ソビエトSF傑作集

あまぞぬで頼んだ『ロシア・ソビエトSF傑作集』(創元SF文庫)下巻が届いた。うわーい。一緒に注文したのはマーティン『七王国の玉座』(ハヤカワFT)二巻。長い上にノンストップ推奨の傑作との呼び声も高い作品なので、リアル本屋で買ったりこうして頼んだりして、既刊をぜんぶそろえてから一気読みの予定。『ハイペリオン』類も、『カーリーの歌』やら『殺戮のチェスゲーム』以来のシモンズ好きのわりには最初の一冊しか読んでないし…。長すぎるブランクを埋めるのは大変。

息子を塾に送り出して、独りになったところでさっそくソファに転がって『ロシア…』の最初の一篇、『五人同盟 Союз пять』を読んでみた。ああ極楽。作者トルストイは、あっちのトルストイの遠縁。伯爵家生まれで、いったん国外亡命したが、悔い改めて革命政府に忠義を誓ったらしい。原題の「Союз」は当該地域の名称が「ソ連」だったころの「連邦」に当たる語だから、「五人連邦」と考えて、独裁を皮肉るこの作品を読み解くのも間違いではないかも?

SF古典『渚にて』を2000年にドラマ化した『エンド・オブ・ワールド』が何日かに分けてケーブルテレビで放映される模様。原作は読んだことがないが、有名なストーリーは小学生の頃に何かで読んだ。<だから読まなかった

渚にて―人類最後の日 (創元SF文庫)

渚にて―人類最後の日 (創元SF文庫)

カスタマーレビューを読んで、レイモンド・ブリッグスの恐るべきほのぼの絵本『風の吹くとき』を思い出した。本当に「風」が吹いた国の住人として、二度と風が吹かないようにするために何かしているかといったら、何も…。怠惰の大罪で地獄に落ちるな。