怪物の幼年時代。

ハンニバル・ライジング』に入った。

家庭教師と早熟なハンニバル少年のやりとりに、マキャモン『狼の時』の主人公の幼少時代を思い出し、さらに、読み方が間違っているかもしれないが、早期教育の効果と本人の資質、そして「ギフテッド」*1について考えたり。ページをめくる手が早すぎないように、手綱を引くのが大変だ。

*1:「ギフテッド」とは生まれつき優れた能力を授かっている人間のことだ。人口の2%を占め、ぬきんでた知能と高い潜在力をもつ。勉強したからといって、なれるものではない。横並び意識の強い日本では、誰もが努力すれば同じ高みに行けるという教育が共感を集めるが(大変わかりやすいのが『ドラゴン桜』)、他人と「違っていること」を奨励する欧米では、少数者である彼らに対する特別教育も行われている。