サン・ファソン

神楽坂で友人と昼ごはんを食べた。

この一画はフレンチの激戦区だ。調べたらたくさんの店が引っかかってきたのだが、今日は予約なしでここに飛び込んだ。紐なしバンジージャンプ並みの蛮勇だが開店前15分に店の前にたどり着いたのが勝因か。われわれが席に案内された後からどんどん予約の客が入ってきて、店はあっというまにいっぱいになった。今日はラッキーだったが、次からはちゃんと予約しようっと。

しっかりボリュームのある伝統的な味わいのコースだった。「スズキのポアレ」のソースが二種類から選べたので、友達はサフランソース、自分はブイヤベースソースを選んだ。付け合わせのグリンピースや刻んだイタリアンパセリとあいまって激美味。肉料理の「羊の煮込み」も、濃青の縁にクリーム色の模様の皿と飾りつけが綺麗で「モロッコの宵闇」とかわけのわからないタイトルをつけて目で愛でたいような逸品。デザートはココナツのブランマンジェ。ココナツの刻んだものがはいっていて噛むとしゃりしゃり音がする。金色のパッションフルーツのソース、バーガンディ色のカシスのシャーベットとベストマッチ。

帰りはそのまま幼稚園に息子くんを迎えに行く友達にくっついていき、都内の幼稚園事情を見物して、彼女のマンションの前まで送っていった。また近いうちに会おう。