読了された方向けの「儀式」についての覚え書き。
読んでくださってありがとうございました。
ネタは高山に棲むナキウサギから。彼らに限らずウサギの仲間には食べた固い草が半消化のまま出てくるのをもう一度食べる習性がある。でもこのネタの場合は、飲み込んでからあまり時間がかかると獲物が窒息死または圧死してしまいそうなので(映画『グエムル』がそんな感じだった)、口を開けて泳いでいるあいだに入ってきた獲物をこし取るマンタや、胃袋のないサンマのイメージに基づいて、摂取から排出がとても速い巨大海棲生物を設定した。
肉の吐き戻しはオオカミやハイエナなどに見られるポピュラーな育児方法だが、よく考えるとなんだか…である。
最初は、ナキウサギと同じ糞食性ヒューマノイドと結婚した人間の話にしようと思ったが、食事の描写があまりにアレなのでめげて瞬時に却下。次に、異星の鉱山でそういう摂取-即時排出型のエイリアンに食われた鉱夫が、巣で生きたまま動けない状態で目覚めて、子供に食われるというホラーを考えたが、暗すぎてポイ。で、三番目が書いたネタ。
最初のネタ想起/選択から書き終わるまで三時間、とても楽しかった。自分ではぜったい思いつかない縛りをありがとうございました。
10/11に追記:
相方からこういうサイトもあるよと連絡がきた。有名なネタだそうで。ほんとにあるんだ…。