交渉人 真下正義

塾から帰った息子があまりに見たがるので、たまの息抜きとして許可した。結果としてこちらも視聴。こうやってテレビで映画を観るのはものすごくひさしぶり…。

踊る大捜査線』本篇ではヘタレの若手キャリアとして登場した真下警視が主役のスピンオフ作品。むかし、同じ漢字を書いてマシタではなくマシモと読む同級生がいたので、マシタという名前には微妙に違和感が。

電車の暴走から始まる話は、細野不二彦の『東京探偵団』の一篇にもあったが(いったい何年前に読んだのやら)、こちらの映画はより陰湿で不気味な展開だった。

鉄道系パニックものは、サリン事件から福知山線事故、直近ではJR乗り放題サービスICカードシステム障害など、実際にいろいろな事件が起きているので、フィクションだよと笑って流してしまえないのが残念だ。映画に出てきた地下鉄会社TTRは、旧営団こと東京メトロをモデルにしているようで、職員の上着があのなんともいえないウグイス色だった。あれを着たひとたちがホームを走っているところを見ると、サリン事件当時のニュース映像を思い出して気持ちが落ち着かなくなる。視覚的な記憶は長く残るらしい。

wikiをひととおり読んだところ、ロケにはわれらが横浜市営地下鉄も大幅に協力したとの由(笑)

あれには明日も乗る予定だ。ぜひ無事故でよろしくお願いしたい。