眠い昼。

週末のテストに合わせて早起きを励行している。そのためか、さっき『CSI』を英語視聴しているあいだに居眠りを発して、三十分見逃した。うわーん。うとうとしていても耳が拾う台詞を解読しようと脳味噌が奮闘していたらしい。体感としては、真っ暗な箱に閉じ込められて視界がブラックアウトして、とぎれとぎれに意味不明の英語を聴かされていたような気分。眠い…。昼過ぎからの地上波放送『CSI:マイアミ』は普通に吹き替えで観よう。

書斎が持てない人間には、先日発売になった低価格マシンEeePCはかなり魅力的に映る。家の中で持って歩けたらいいのに。今は誰も居ないからこうして集中できるけれど、家族がまわりにいるとたえまなく話しかけられて何も考えられない。というか、のんきに座ってられないし。しかしこういう状況になったときに、EeePCひとつ持って静かな部屋にとんずらできるわけではないから、あっても無駄なような気もする。

中学に上がると、宿題を片付けたり提出したりするために自宅PCを使うこともあるらしい。いきなり始まるのだなと、というのが正直な感覚だ。小学校ではPCの立ち上げ方、エクスプローラーの使い方、Googleでの検索方法を習ったと聞いている。ネット接続までの作業は既習ということでいいだろう。あとは、ネットを歩く心構えと方法、ワードとエクセルのABCが必要になる。手ほどきするときのために、イメージトレーニングもしておこうかな。

息子の現実はまだ、顔と名と声が一致する人間だけで構成されている。彼の考えるPCは、何でも調べられる面白い箱でしかなく、そのむこうにもうひとつの、物理的制約に縛られない多種多様な社会があるとは認識できていないようだ。彼もまた、この広大なひろがりの中に、居心地のよい交歓の場を持つ日が来るのだろうか。