そっちのことはよくわからない。

息子に英語の数字を教えていたときのことだ。

「じゃあ、5はなに。つづり云ってみて」

「f、i、v、e」

「正解。つぎ、6は」

「s、e、…あっ、ちがう! i、xだよ!(慌)」

「わははははは」

「だってさー、学校でよくそう叫んでるやつらがいるんだよ!」

当該単語を「叫ぶ」。その時点で既に、女子と男子のその領域へのアプローチの違いがあらわれている。その年頃の女子は「えすいーえっくす!」などと学校で叫んだりはしない。当該単語そのものを口にすることも避けて、代名詞を使って同性の友達とひそひそと話す。いや、今はどうだか知らないが、自分たちの頃はすくなくともそうだった。

伝え聞くところによると、男子の青春とはずいぶん悩ましいものであるらしい。なんでもそちらのことばかりで頭がいっぱいになってしまうとか。よくしらないけど。うまくのりきってほしいものだ(棒読み)