夕暮れの訪問者。

すぐ横で眠っていた猫が目を見開いて、暗い窓辺に寄っていった。窓の外に何か来ているのだ。そっと、うしろからついていって、自分も窓ガラスに顔をくっつけて様子をうかがった。

窓のすぐそばに置いたルリマツリの花にスズメガが来ていた。ホバリングしながら長い口吻を花に差し入れ、蜜を吸っては次の花に移る。色とサイズからしてコスズメだろう。興奮した猫が勢いよくガラスに張り付いたが、どこ吹く風ではばたいて、花を漁っている。

あれは君には捕れないから諦めたまえ(笑)>猫