ねじの回転

名高い表題作を読んでみたかったので。

よい怪談の例にもれず、語りで成功している話。いや、怖いとか怖くないとか以前に、文豪の筆力がもたらす不穏な通奏低音に心をかきみだされるのだ。忘れられない読後感を残す、イヤンな話だった(笑)

著者と、イギリスの心霊団体SPR(以前読んだ『幽霊を捕まえようとした科学者たち』に詳しい)との関わりから捉えた巻末解説が面白かった。