幻影師アイゼンハイム The Illusionist

幻影師 アイゼンハイム [DVD]

映画館にいけなかったので借りてきた。予告編を見たときに『サイドウェイ』の名優ポール・ジアマッティが出ているのに気づいて、観たいと思ったのだった。同じくマジックを扱った最近の映画といえば『プレステージ』だが、万人向けはこちらだろうか。ジアマッティはマジックを愛する警部役。卓越したアイゼンハイムのマジックに対する畏敬と、上司であるオーストリア皇太子に対する忠誠のあいだで揺れるところが見もの。

19世紀のオーストリア皇太子っていうと、どうしてもああいうアレなイメージなんですか。こっちもすごく納得したけど(笑)

ミルハウザーの原作はこれから読む。コツウィンクルの『ファタ・モルガーナ―幻影の王国』も再読したくなった。舞台は19世紀のパリ、怪しい予言機械を操る男と彼を追う刑事の話、と設定も少々かぶる。あれも映画化したら綺麗だろうな。