Hellboy 2 Wake The Devil

Hellboy Volume 2: Wake the Devil (2nd edition)

二冊目。デル=トロ版とは違うハードボイルドなタッチがたいへん気に入った。台詞びっしりなので読むのに時間がかかるのも好い(すぐ終わる本は嫌い)。ネタがネタなので、はるか昔に蓄えた神話伝説関連の知識が揺り起こされる感覚があって、それも面白い。*1

このシリーズの悪役はナチスの皆さんとロシアの怪僧ラスプーチンラスプーチンはさらに、ロシアの伝説の魔女バーバ・ヤーガと繋がっている。臼に乗って空を飛ぶ…と字にするとすごいけれど、ちゃんと描いてあった。

ロシアの民俗伝説をあつかった作品に関してはなるべく目を通したいと思っている。鶏の一本脚に支えられたバーバ・ヤーガの家のイラストを最初に見たのは、小学校の頃に図書室で借りた絵本だった。

ロシア民話の絵本ではこれも大好きだった。あれっ、プーシキンが原作だったのか。いずれ原文で読めたらいいな。

ロシア語が読めるようになったらネタ読み放題…! というか、もともと訳されない本や文献を読むために外国語の勉強を始めたようなものだ。英語に関してはあまり困らないところまで来たので、他の言葉もがんばりたいが、手を広げすぎてもしかたがないのでよく考えないとなー。

*1ギリシャの地獄の女神Hecateを崇める呪文"Gorgo, Mormo, Moon of the thousand forms..."ってどこで読んだのだろう。なんでそんな呪文覚えてるんだ。トリビアにしたって怪しすぎる(ToT