乙嫁語り、狼の口

乙嫁語り 1巻 (BEAM COMIX)

狼の口 ヴォルフスムント 1巻 (BEAM COMIX)

仕事疲れした頭休めに、遠い国の歴史や暮らしを主題にした漫画をたてつづけに読んだ。かたや19世紀の中央アジアカスピ海近くに住む牧歌的な大家族を、かたや14世紀のアルプス地方の血と闇に彩られた中世政治を描いている。前者は癒し系のヒロインのおかげでほっこりするが、後者は暗黒漫画として有名な『ブラッドハーレーの馬車』系の真っ黒な読後感が残った。結局あんまり頭が休まらなかったのはご愛嬌。

日本の歴史のifを描いたよしながふみ氏の時代劇SF『大奥』は先日、「ジェンダーに対する理解を深めることに貢献したSF・ファンタジー作品に与えられる」アメリカのティプトリー賞を受賞したとか。続きをそろそろ買おうかな。