活字の要塞へ。

会社をさっさと出て、渋谷の百貨店内にオープンしたばかりの大きな本屋の偵察に出かけた。

千坪を超えるフロアに立ったとたんに、なつかしいような紙とインクのにおいが押し寄せてきたように感じた。圧倒的な量の活字と紙に囲まれるのは快感だ。厭なこともぜんぶ忘れてうっとりしてしまう。情報だけを切り売りする電子書籍は手っとりばやく便利ではあるが、集積された本がもたらすこういう物理的な安心感には欠ける。

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昼にはてブに上がっていたなぜ筆記体を習うのかという記事を読んだばかりだったので、苦手な筆記体も練習しておきたいなと思っていたら、ちゃんとペンマンシップがあった。さすが、かゆいところに手が届く品揃えだ。

上記記事は英語の筆記体の話だった。自分は、小学校の授業や夏休みの宿題でえんえんと書かされて覚えた。習っておいてよかったな、と思うのは、博物館などの展示で昔の手紙や手稿が読めるから。ふだん書くのはブロック体だ。

うーん、頭が柔らかいうちに名詞の変化活用もやっておけばよかった。名詞の性が三つ、単数・複数があって、さらに六格の変化があって、語尾によってその活用形が違う。ひかえめに見ても、かなり面倒だ。でもそこまで覚えていかないと、勉強についていけない…。