賀状雑感。

今年の賀状ではサプライズが相次いだ。結婚報告(十歳年下の相手と再婚)やコドモ系報告(アラフォーでn番目を妊娠/出産)にくわえて、えっと思うようなひとから初個展報告まで受け取った。昔、社会人一年生として入った会社の先輩なのだが、何の個展なのかはいまの時点ではまったく謎だ。雪降る北国に住む彼女にこんど電話してみようか。

大学同窓会からは、召集賀状が来た。伝統的に卒業n十年目の学年が秋の同窓会の実行委員会を務めることになっているらしい。これを見越して去年から動き始めた同級生MLに入れてもらっているので、彼らと共に何らかの形で貢献することにはなるだろう。社会的にあぶらがのっていると称されるような、公私とも多忙を極める世代が実務を任されるのは矛盾しているようだが、仕事で培ってきた実務能力と人脈、さらには愛校精神で難行に挑めということなのだろう。ちょうど、かげりない学生時代が懐かしくなりはじめる時期でもあるし、卒業生の縦横の繋がりの強さは世間でよく知られている通りだ(笑)

さらに、召集賀状に刷られた幹事たちの名前の中に、今やすっかり有名になった評論家の名を見つけた。実行力に優れたカリスマが居れば百人力である。

大学の銀杏並木が色付き始める秋に、同窓会は開催される。卒業したばかりの頃は、会場で売られるアルコールで顔を赤くして、肩を組んで校歌をがなる年輩の同窓生たちを見てびっくりしたものだが、いつのまにやら彼らの気持ちに寄り添う感覚が心に忍びこんで来ている。