世界は密室でできている、戦う司書と黒蟻の迷宮、十八の夏

ゆうべはジャズピアノを聴いてきた。音楽を語る言葉を持たないので、レビューはかけない。でもすばらしかった。

子供が友達の家に泊まりに出かけた。すっきり。

朝九時過ぎに小田急江■電に乗る彼を見送って、帰りがけに本屋に入ったのが運の尽き。雑誌「料理王国」や福井氏の「ローレライ」シリーズなどいろいろ手に取ったあげく下記をお持ち帰り。

世界は密室でできている。 (講談社文庫)

戦う司書と黒蟻の迷宮 (戦う司書シリーズ) (スーパーダッシュ文庫)

『世界は密室でできている』は、舞城氏独特の勢いのある文章に心地よく流されて(さらわれてといったほうがいい)、帰り道に読了してしまった。ピングーと大量殺人がおなじ文脈で出てくるのは彼の作品だけだと思う。章の扉には彼が描いたイラストが載っている。文体と同じようにユニークでいちど見たら忘れられない味がある。激しく好き嫌いが分かれる文章だろうけれど、ひとに借りて読んだ『煙か土か食い物』で感心したときから神認定済み。ラストは不覚にも泣きそうになった。ちっ。

次は『司書』シリーズの三作目。四作目も出ているので、見つけたときに読んでおかないとラノベはすぐに消えてしまう。厚みからいって、たぶん数時間で読み終わるだろうから、そのあとはこれに戻る。

十八の夏

もったいないので、半分読んでオヤスミしているところ。

光原女史の本は初めて。以前ちょっとした縁でお邪魔したサイトが女史本人がちょくちょく降臨なさっているところで(気づいたときはびっくりした)、集う人々とのふんわりしたやりとりを読んでいるうちに御本人の御作を読んでみたくなったのだ。

文章も構成も上質で、ゆったりと包み込まれるような安心感がある。宮部さんの本もそうだけれど、運びがうまい。ああ、ほっとする。<なごんでいい話ばかりじゃないんですけどね