邪魅の雫、など。

仲間はずれをさがしましょう。

独白するユニバーサル横メルカトル

薔薇の木 枇杷の木 檸檬の木 (集英社文庫)

邪魅の雫 (講談社ノベルス)


…どれもジャンルとしては同じ気がする。すなわち、本当に怖いのは怪物ではなく人間、とか(笑)

冗談はともかく、ひとの亭主を寝取る若い女性と、浮気を楽しむふつうの人妻が出てくる真ん中の本は、どこのホラーだよと思うくらい後味が悪かった。女性に受けのいい、淡白な恋愛小説のはずなのに。相性がわるかったらしい。『独白する…』のほうが潔くグログロで、なんというか正直で好感がもてた。

残業で眼が痛いので、『邪魅…』はとうぶん積読か。