高嶺の花。

遅い昼ごはんを買いにいったショッピングモールのフロアいっぱいに、店が出ていた。女性客が群がり寄っていために何を売っているのかいまいち判然としない。近寄ってテーブルの上をのぞくと、華やかな色合いが目に飛び込んできた。

プリザーブドフラワーの即売会だ。目の飛び出しそうな値段の花や道具のほかに、腕に覚えのある師匠たちのディスプレイも飾られていた。今日の写真はそのうちのひとつだ。切りたての生花にしか見えないが、どれも水分を抜いてからグリセリンや色素を吸わせた半ナマの花だ。半年~一年は持つというから、植物版のプラスティネーションだと思えばいい。<それはどうかと

ディスプレイの横には体験教室の案内も置かれていたが、みんな平日の昼間の開催だった。ワーキングプアの参入は難しいらしい。すくなくとも息子がもうすこし大きくならないと身動きは取れない。時間的に余裕ができたら、綺麗なものを愛でて暮らしたいものだ。もちろん、自分の場合はその「綺麗なもの」の中に虫が入るのだが。