好きな本って勧めたくなる。
ヘッセの『クジャクヤママユ』を読み終えた息子いわく
「あんなに綺麗な翅がめちゃくちゃになっちゃうなんて、ぐっときたよ!」
ふふふ。やはり虫好きにはアピールする話らしい。しかしこのアンソロジーをこのまま読ませると、百閒先生や佐藤春夫先生やら、えらい渋い方面にいってしまうので、このあとはもうすこし若向きに行く予定。
そうだな、中島敦の全集から、南島ネタ短編をひとつは読んでもらおう。悟空と八戒のやりとりが笑える『悟浄歎異』がいいかな。←結局趣味から離れられない
とはいえ、塾の国語授業では今西錦司先生から光野桃氏、江國香織氏とバラエティに富んだ文章が使われているようだから、ネタは何でもいいのだ。とにかく馴れてもらうためだし。そういえば、きのうの全国学力テストの予備調査には「あなたの家には本がどれくらいありますか」という質問が含まれていたらしい。本の冊数なんて訊かれても困る。とっくに数えるのはやめたよw
杜子春・トロッコ・魔術―芥川竜之介短編集 (講談社青い鳥文庫 (90‐1))
- 作者: 芥川龍之介,つぼのひでお
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1985/02/10
- メディア: 新書
- 購入: 5人 クリック: 21回
- この商品を含むブログ (10件) を見る
- 作者: あさのあつこ
- 出版社/メーカー: 学習研究社
- 発売日: 2006/11
- メディア: 文庫
- クリック: 12回
- この商品を含むブログ (12件) を見る
明日からの彼の課題図書を調達。ついでに自分の本もゲット。
- 作者: ディーノブッツァーティ,関口英子
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2007/04/12
- メディア: 文庫
- 購入: 5人 クリック: 78回
- この商品を含むブログ (96件) を見る
立ち読みした最初の短編『天地創造』から想像していたよりもずっと良かった。ううーん。波長が合うというか。今までのところでは『七階』がものすごく怖かった。『聖人たち』に出てくる海岸のモデルは「イタリアのマイアミ」の異名を持つリミニの海岸じゃないかい、とか友人の土産話などで脳内映像を補完しながら読んだ。いやあ、すごくいいですねCさん。しかしどうか諸進行で身体をこわされませんよう。