時間を惜しんで外へ。

息子を塾のテストに出して、やっと自由の身になったので、雑木林のヘリをうろうろ。

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昼行性のカナブンが樹液の宴を開いていた。頭上でも弾丸のようなシルエットが多数飛び回って、ぶんぶんとうるさい。羽音が低く、スズメバチのそれによく似ているので、そばをかすめられると一瞬背筋が凍る。実際、スズメバチも樹液を吸いに来ることは多いので、気は抜けない。

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顔を熱心に突っ込むあまり、後ろ半分が浮いている。この個体は後肢が途中から欠けているようだ。

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樹液酒場のある樹からすこし離れたところで違う虫を撮っているときに、ぼとりと落ちてきた個体。何かの花粉にまみれているのか、全身黄緑色の粉だらけだ。ひっくりかえったままじたばたしていたので、拾い上げてもとの体勢に戻してやると、手肢を舐めて掃除し始めた。カマキリなどではよく見るが、カナブンがやるのを見たのは初めてだ。

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路肩に設けられたコンクリの水路の中には枯葉がたまりほうだい。何かが動いた。

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葉をつまみあげてみた。内心だらだら汗をかいていそうだが、ぴくりとも動かない枯れ枝の術。見事だ。かわいそうになって、もとの場所に戻しても、数分は動かなかった。よしよし。

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場所を移動して、さっきの雑木林の反対側へ。

さて虫を探そうと思ったら背後でぶぶぶ、と音がした。振り返ると、何か大きい虫が一回路面に降りて、すぐに飛び上がるところだった。目で追うと、ここの草むらに降りてきた。

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虫を捕ったシオヤアブだった。腹端の白い毛が雄の特徴。このまえのアブと違って、獲物の形が不明瞭だ。いったい何を抱えているのか、撮影時はわからなかった。シジミチョウの触角はすぐにわかったが、荷物の下半分の形が蝶の体のようには見えない。

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角度を変えてやっとわかった。ハエの残骸も抱えているのだ。縮小をかけたのでちょっとわかりにくいが、上の写真にも、よく見るとハエ独特のうちわ状の肢先が映っている。

一度に一匹捕まえて、食べたら次、というパターンだと思っていたのだが、そうではないらしい。さっき路面に降りたのは、もしかして荷物をひとつ落として、あわてて拾いにいったということか?

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クモの仲間。肢に生えた棘がきれい。

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ショウリョウバッタの子供だろうか。翅がぜんぜんないけれど。

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マメコガネのペアのそばにもう一匹飛んできたので、まさかと思ったらやはりこういうことに。他にもいっぱいフリーなのがいるんだから、探しにいけばいいのに…。

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ニワハンミョウ。うちの庭の子たちよりもきりっとして見える…。

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野生化したゴーヤーの葉の上で。全長二センチもないのだが、立派にカマキリのりりしさをそなえている。

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ガの幼虫。思いっきり食事中。こういう色の組み合わせ、GAPとかのシャツにありそうだ。

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トカゲの子供。逃げるので接近できず。