雷雨のあと。

すさまじい雨にビビっていたら出るのが遅れた。駅前で『武装司書』シリーズ二冊を買って電車に飛び乗って、すこし読んでから順番を間違えたのに気付いた。『追想の魔女』が先だよ。『荒縄の姫君』が次。表紙のノロティが気になって間違えたっぽい。あともう一冊出てるようだが見付からなかった。

文体をすこしいじると児童文学になりそうなシリーズだ。設定にエンデの『はてしない物語』のモチーフを取り入れているからというわけではなくて、いびつな人格を持つキャラや善悪の観念の書き方を見ているとそう思う。微かに時代がかかった童話や物語の香りがして、昨今あちこちで顕著な記号化された萌えとはかかわりがないところが気に入っている。