本の山にさよならを。

作業ほぼ終了。隠し本棚にあった文庫本のほぼ半分を処分することにした。

きのう出かけた先で『スプライトシュピーゲル』や『警視庁草紙』など数冊ばらまいてきたけれど(お引取りいただいてありがとうございました。読後は煮るなり焼くなりブクオフ送りにするなりお好きにどうぞ)、本の山脈はびくともしない。ブクオフを呼んでぜんぶ持っていってもらう前にマーケットプレイスに出品できないかどうか考えてみたいものもあるし。『神秘のカバラー』とか『法の書』とか、国書刊行会がはぐくんだ闇の徒花のような本もたくさん出てきた。何買ってたんだ昔の自分。同時期に刊行されていた『ク・リトル・リトル神話体系』はもうとっくに手放してしまったが、あれもかさばるシリーズだった…。スペースが限られているのに置いておきたい本が多すぎるのだ。

けっきょく残したのは過去の記憶に直結した一群(といっても二百冊以上はあるか…)である。いちばん大切にしているこれらを守るために、この二十年ほどで集まった本の大多数を切り捨てることになった。後悔はない。小さい頃に本当に好きだった本は魂の一部となっている。手に取るたびにこれほど懐かしく心を温めてくれるものはない。

さあ、今度はハードカバー本棚にとりかからねば。<作業終わってないじゃん