世界は薄皮一枚をかぶせた蜂の巣。

今週は多忙でネット巡回を等閑にしていた。

自宅に戻っていつもの散歩道を徘徊していたら、通っていた日記が消滅していた。周辺の状況からすると核爆発したらしい。まだあちこちに放射能を含んだ灰がちらちらと舞っていて、そこらへんを拾って顛末を知った。

さらに、「スイー■」という語を使うと、アホかと後ろ指を差されるようになったらしいのも知った(笑)

自分は、なにも考えずにふつうに使っていたけれど、それは柴田書店の『cafe sweets』という菓子屋/パン/カフェ業界雑誌を読んでいたからだ。きれいでおいしそうな雑誌なので毎月買いたいけれど、値段とスペースの関係で、今は本屋で見かけたときにぱらぱらっとするくらい。

人生に対する感覚や信条がK2とマリアナ海溝ほど乖離している相手とは、二言三言交わしただけで互いに不快になったり不穏になったり不幸になったりする。リアルでもネットでもその事実は変わらないが、ネットではリアルよりも頻繁にこういう事態が起きる。同じ土俵に乗ることができない/または最初から乗る気がない以上、理解を求めて言葉を尽くしても、あるいは激しく戦っても、やりとりはぜったいにまじわることがない。はたから見ているだけで疲れるし凹む。

タイトルに引いたのは、なるしまゆり女史の漫画『少年魔法士』の一文。うろおぼえだが「差し入れた指先に触れるのは、蜜か、針か」とつづいたと思う。

朝起きたら突然、友達や知り合いがものわらいの種としてさらされていたり激しく非難されていたりとか。そういうことが、ネットではいつでもだれにでも起きるとわかっているのに、目の前で見るとがっかりする。

ああ、くたびれた。寝よう。明日の朝はお弁当つくりだ。