アフターダークからクリス・カニンガムへ。

エンドレスの勉強に倦んで机に伏せている息子をPC前に呼んで、youtubebirdの『BATUCADA』を見せてやった。テレビからこの曲が流れると口ずさんでいたものの、曲名も、歌っているのが誰かも知らなかった彼は「わー、これbirdだったんだ」とびっくりしていた。

いやいや、本当は読了した『アフターダーク』のタイトルのもとになった曲『Five Spot After Dark』を探しに行ったのだ。かっこよさに感心した勢いで、やはり村上文学には欠かせないバート・バカラック方面をぐるぐる回ってうっとり。そのまま懐メロつながりで『As Time Goes By』を聴いて、ボギーの「Here's looking at you」で悶え死に。最終的に、どういうわけか、有名な映像クリエイター、クリス・カニンガム方面に流れそうになったが、目の前に子供がいるので自重。PCから曲が聞こえなくなったけどどうしたのと訊かれて、キモいビデオだから観ようかどうか迷っていると正直に答えたのがいけなかった。そんなに不気味なビデオをつくるひとがいるなら何か見てみたいようと彼は言い出した。 「臆病な君は寝てから悪夢に見るに決まっているからだめ」と云ってみたが、最初の十秒くらいならいいだろうと食い下がってくる。有機的なロボットが出てくるbjork『All is full of love』のPVのさわりをすこしだけ見せて、納得させたのだが、他のも見たいとうるさい。ええい。けっきょく彼が選んだビデオ*1が18歳以下閲覧禁止で難は逃れた(笑)

その後の夕食時、ちょうどテレビで観ていた猫型ロボットアニメの実写化は無理だろうねという話になり、カニンガムがアンパン男を実写化したらどうだろうというところまで発展した。

そんなえぐい映画は見たくないし、それ以前に十八禁のアンパン男って。

Diana Ross の『Eaten Alive』のPVを観たら、もろにウェルズの『ドクター・モローの島』だった。マイケル・ジャクソンのビデオを見ていると、彼の肌色と顔かたちの変遷がよくわかるのが淋しい。

*1:タイトルはRUBBER JOHNNY。at your own riskで検索どうぞ。