模試説明会にて。

説明会が行われる教室でぼんやり。まだ始まるまで三十分もある。ひまつぶしにストロスのペーパーバックを持ってきたが、四時間睡眠でねむくて英語を読む気になれない。

今回で模試はおしまいだ。このテストの結果を見て、願書を書くことになるだろう。

配られている資料によると、前回11月の模試受験者総数は約2万2千人。男子は昨年比3%増、女子は4.6%増。実受験者数はおそらく5万人以上。子どもの数は減っているのにこの受験率の上昇はどうだろう。私学熱は凄まじい高まりを見せている。

数年をかけて、準備はさせてきた。だが、いまだにこの状況には疑問を感じている。週に数回塾に通って基本から重箱の隅をつつくようなトリビア知識まで徹底的に叩きこまれた状態で中学に入る子どもと、授業の復習のみで中学に入る子ども。銃器を自在に解体・組み立てし、使いこなす訓練を受けたスペシャリストと、いきなり戦場に送り込まれて武器を持たされた普通のサラリーマンくらいの差が開いてしまっているのは確かだ。中庸というものが存在しない。どうにかならないのだろうか。