飲み会の思い出。

『SP』に見とれながら賀状の枚数を数えていたらわからなくなってしまった。家族の賀状を刷った後で今度は自分の賀状をデザインするのだが…。毎年このタスクに取りかかるまでものすごく時間がかかってしまうのはどうしてだろう。こういう作業はキライではないと自分では思っているのだけれど。いや、ほんとはキライなのか? 期限や締切りが死ぬほど嫌い、というのはあるので、そこらへんなんだろうか。

あああ! プリンターの給紙部に猫が手を突っ込んでいる!! やめて!(泣


年末のこの時期は飲み会も重なる。

息子に今夜の夕飯を作りながらつらつらと思い出した一件があった。

ずいぶんむかしのことだ。ある飲み会で、医学翻訳をやっています、というような自己紹介をしたら、目の前に座っていた男性が「へえ、病名を英語にするんだ?」と云った。はあ、とうなずくと、彼はにやにやしながら云った。


「じゃあさ、痔ろうって、英語でなんていうの?」


少ないながらそういう症例を伴うカルテも見ていたので答えることはできたが、内心ではかなり驚いた。

冗談のつもりだったのか、試したつもりだったのかはわからない。しかしその自称国立大卒の男性と会話を続けようと思う気持ちは雲散霧消した。

彼はそのあとも、女性を下に見る人間にしか出来ない発言を繰り返していたので、しまいには皆が引いていたと思う。

女が偉そうに医学翻訳なんてちゃんちゃらおかしい、鼻をあかしてやろうと思ったのだろうか。初対面の人間をあそこまで白けさせるのも一種の才能だ。

にっこり笑ってひとこと訊いてみればよかった。

「ああ、患っていらっしゃるんですか。大変ですね」と。