戦後のはじまり。

受験は終わったにもかかわらず、まだその影響から抜け出せずにいる。すべての作業は済んだ。三月の卒業式、四月の入学式までは何もない。ひと仕事終えて、もっとくつろいだ気分になって良いはずなのに、気持ちは晴れず、うつうつとしている。相方には戦場神経症のようだといわれた。たしかにあれは戦争だった。三年間に費やした時間と費用、労力の積算はばかばかしいほどだ。流したのは血ではなく涙と冷汗。それらをきっちり支払わねば、勝つことはできなかったろう。よかれと思って臨んだ戦だったが、はたして結果はどう出るだろう。