チェロ弾きあらわる。

チェロ弾きの友人とそのご母堂がやってきた。夫君はアメリカ演奏旅行中で不在、彼女も演奏会や練習など忙しい合間をぬっての来訪である。

モンテカルロのホテルで朝食時にドイツの声楽家トーマス・クヴァストホフと出会った話や、スイスで暮らしている彼女の小さな姪や甥の話を聴きながらなごやかにお昼を食べた。むかしからちっとも変わらない、きらきら輝く瞳の彼女と話すと、自分がどんなに小さく閉じられた世界に住んでいるかがよくわかる。

息子のお土産にいただいた。彼女の住む街で話題の手ぬぐい屋さんの品だという。大工道具、ペンに自転車と、大人が使いたくなるような渋いデザインが良い感じ。