ロシア現代ミステリ。
『盗まれた夢』、無事に読了。ミステリというよりは警察小説、謎解きよりはスパイ小説に近い味わい。面白かった。司法機構内部の詳細な描写は、著者本人がそういう仕事に就いているから可能になるのだろう。
沼野充義氏のあとがきによると、ソ連時代は、犯罪を面白おかしく扱うことがブルジョワ的退廃として忌避されていて、といって海外ミステリの翻訳も一般読者の手には入らない、ミステリ真空の時代だったようだ。
90年代のロシアで大ヒットしたこの「アナスタシア・カメンスカヤ」シリーズで、作者のアレクサンドラ・マリーニナは、ロシアのアガサ・クリスティとも呼ばれる売れっ子作家になった。
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刊行からすでに十年以上が過ぎて、今あちらではどんなものが流行っているのだろう。ああ、原語で読めたらなあ…。
孤独な殺人者―モスクワ市警殺人課分析官アナスタシヤ〈2〉 (モスクワ市警殺人課分析官アナスタシヤ (2))
- 作者: アレクサンドラマリーニナ,吉岡ゆき
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- メディア: 単行本
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死刑執行人―モスクワ市警殺人課分析官アナスタシヤ〈3〉 (モスクワ市警殺人課分析官アナスタシヤ (3))
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おや。連絡がきた。のちほど。