息子と本。

息子と図書館へ。読了本をカウンターに積み、めぼしい棚を漁って、さくっと離脱。

アンデッド (Truth In Fantasy)

アンデッド (Truth In Fantasy)

書架を流しているときに見つけた。まえからゾンビが気になってしかたがない(理由は不明)息子に「こんな本があったよ」と見せてみると、彼は手にしていた『クラゲ・ガイドブック』を書架に戻してから「そっちを借りていく!」と嬉しそうにカウンターに持っていった。おーい。

ヴァンパイア、ハイチの伝統的なゾンビ、キョンシー西行法師の人造人間などが解説されている。とくにウェンディゴについての詳しい解説は、いままで読んだことがなかったので面白かった。ラヴクラフトのいろいろな著作についても触れられていて、ついにやにやしたのは秘密。もちろん、ここで先回りしていろいろ教えたりはしない。もし彼から「ラヴクラフトっていう作家を知ってる?」と聞かれてもたぶん「読んだ」と答えるくらいにとどめる。彼が読みたければ自分で究めればいい。親には社会常識を教える義務があるが、読書の趣味についてはそのかぎりではない。検索がまずくてたどりつけないのであれば、それは本人の興味がそこまでだったということ。彼が家の本棚をひっかき回して自分で見つけ出すのならば、それでよし(笑)

『バチスタ』の上巻を読み終わりつつある息子が、他に並行して読んでいるのはこれ。

ザ・万歩計

ザ・万歩計

これを読み終わると、息子は万城目氏の既刊をぜんぶ読んだことになる。まだよくわからないけれど、彼は、好きな作家の本はとりあえずぜんぶ読むタイプなのかもしれない。

自制心がきかずに手をつけたバチスタシリーズ第二作『ナイチンゲールの沈黙』の最初のほうで、田口医師の若い頃のあだなが「昼行灯」だったらしいと知った。ものすごく納得。