変身。

子供を送り出してからツマグロのさなぎのケースをのぞいたら、一頭が羽化していた。前翅の先に暗色の部分がない雄だった。悩み憂いなく花から花へと恋を漁る南国系プレイボーイの誕生だ。触角の長さも翅の艶も申し分のない男前。棘を生やした黒ちびの面影はどこにもない。

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この美しい身体が、自分が去年の秋に蒔いて育てたビオラの葉や花で造られているのを考えると、感慨深い(笑)

次に蛹になった個体の殻も透けて、羽化を待つ成体の色が黒っぽく見えている。背中の斑点がまだ光っているから、すこし時間がかかるのだろうか。羽化が近付いて蛹の殻が背中側から離れ始めると、光を失うように思える。そばで英語の勉強をしながら、もうしばらく見ていよう。