帰る。

連休最終日の新幹線の混みようを忘れていた。自由席で立っている。ときたま通路を通ろうとするひとがいるが通過は非常に困難だ。老廃物で内壁が狭くなった血管みたいな感じ。車内販売のワゴンも通れないので、販売見合わせのアナウンスが入った。

やっぱりチケットはきちんと買っておかないと。予定が流動的なとき、先に買っておいたチケットは、自由に動き回る邪魔になることがある。最近は当日買いが増えていたが、認識をあらためた。

手続きが無事終わったので明日から各種書類処理にとりかかる。

現実ではそうそうあることではないが、ネットで名を変えるのは(自分のような匿名主義者にとっては)比較的容易だ。長い間に名乗ったハンドルはいろいろある。その中で、ここに来る前まで使っていた名が、ある意味、本名よりもしっくりくることに、先日あるひとのメールで気付いた。

十年使い続ければ、戯れにつくった本名のアナグラムでさえも「まことの名」になるということなのだろう。だが、名乗っただけでは文字に命は宿らない。親しみや信頼をこめて呼んでくれるひとたちがいなければ、あれは自分をあらわす名のひとつとはならなかった。

すっかりご無沙汰しているあちらの備忘録にも、記すべきことを記しておこう。

…と打っている間に目的地に着きそうだ。書くのと読むのは、ひまがつぶれて良いなあ。