がんばれイトウ先生。
息子には誰かがPC作業をしているときにうしろから画面をのぞきこむなと教えてある。が、昨夜は彼が立っていた角度の関係で「お気に入り」に並ぶ或るブログ名が目に入ったらしい。
「このひとはギャクサツキカンの作者さんじゃないか」という。
なぜ知っているのかと問うと彼は卓上にあった『SFが読みたい・2008年版』を示した。そのムックを、最近は図鑑を読むように愛読しているのは知っていた。
「これにエンジョウさんとイトウさんが載ってたんだ。ブログがあるんなら読ませてもらってもいい?」
「いいけど。いまは闘病中なんだよ、彼は」
読ませてやったあと、彼は黙って本のそのページを開いた。
「…だから帽子をかぶってる写真なのかな」
「たぶん、そういうことだと思う」
「治るといいね」
うん。ほんとうにね。