これにて閉幕。

好い集まりだった。

息子が二十代になったときにはたしてあれほど賢く、熱い若者になっているのだろうか、と思いながら若い方たちの発表を聞いていた。

懇親会場では、楽しそうに話している三十代の方達の面構えに見とれた。みなさんすでに一国一城の主として奮闘していらっしゃる、そのあたりが不敵な眼の輝きにあらわれていた。

宴は閉幕したが、ネットワークが広がっていくのはここからだ。

紡いだ糸をあちこちに張り巡らして、頭の中に情報インデックスを作り上げてほしい。ネットで調べても調べてもわからないことが、業界の達人にたった一言尋ねるだけで氷解、なんてことはざらにあるはずだ。尋ねる相手の心当たりさえあれば、しかるべき礼を尽くすことによって答えを得ることができる。ひとからひとへとつながる糸は、はるか先まで伸びていく。その最初のつなぎを紡ぐ場になれば、と願っている。

新しい世界へ続く戸口を守る神は若者と老人、二つの顔を持つという。そのどちらもが、扉をくぐるあなたの顔だ。誰かを助けることもあれば、助けられることもある。どちらかひとつでは成り立たない。生まれたときから老練な賢者だったものはいないのだから。

ご挨拶できた方、できなかった方、本当にたくさんのかたにお世話になりました。準備黒幕などと呼ばれると穴に入りたいです。中山さん、勢川さん、辻さんと三人そろって見事に手際の良い首謀チームのおちこぼれ、「枯れ木も山のにぎわい」担当でしたので。ご協力ありがとうございました。そして御土産をくださった方々、ごちそうさまでした。おいしく頂戴しています。