ねりけしおーるどわんず:三百万年前から雪だるま系。

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さて、わたしはだれでしょう。

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ラーン・テゴス Rhan-Tegoth はラヴクラフト&ヘイゼル・ヒールドの『博物館の恐怖 The Horror in the Museum』に登場する。三百万年前に北極を支配していた旧支配者である。身体は球状で、やはり円い頭には三つの魚眼が三角形に配され、うねうねと長い鼻がある。身体には蟹に似た鋏のついた六本脚と、獲物の血を吸う触手が生えているとか。

荒俣御大訳による国書刊行会ク・リトル・リトル神話集』(初版1976年。クトゥルー本の中では最初期に出版されている)でこの話を読んだのは中学生のときで、博物館で夜な夜な象牙玉座から降りてきてちゅーちゅーと人の血を吸う雪だるまのような神様をどう怖がったらいいんだろうと、途方にくれた覚えがある。

触手の先には蛇のような口があるって書いてあるけど、やや寸詰まりのたこちゅー的愛らしさを追い求めた結果、華麗にスルーの方向で。せっかく雪だるまっぽくまるまるとさせた身体は、六本脚と触手の束で見えなくなってしまった。残念。

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うしろのレースのカーテンが邪魔だ…。