ねりけしおーるどわんず:うとうと日和
ツァトゥグア Tsathoggua は、地底深くで惰眠を貪っている巨大な神様。ヒキガエルのような顔で、身体は蝙蝠のような黒い毛に覆われているというので、ウサギコウモリ風の耳もつけてみた。舌が長く出ているのはたぶん寝ぼけて舌なめずり中。なんでも食べる食いしん坊だが、性情はさほど凶暴ではないようなので、こんなのんびりとした風情になった。
練り消しでは、毛の表現が難しいので体表がつるつる、または鱗に覆われた神様が多いのはありがたい。
目玉をはめ込む前。この時点ではちょっと顔がきつい。このあと、頭を支えている台座分で腕をつくった。ほかの神様たちも目だけはあとからはめ込んで作ることが多い。眼の表情が気に入らないと、義眼を外すようにして作りなおしてから、またはめる。
メタボ系の巨体までつくりたかったが練り消しがたり(略)。
この神様は、例外的に撮影後も一ヶ月以上枕元に置いてあって、こちらの眠りを見守ってくれた。いまはもうこわしてしまったけれど、愛嬌があって可愛くていちばん好きだったかも。