水を飲むかどうかは知らないけれど。

英語上達完全マップ―初級からTOEIC900点レベルまでの効果的勉強法

英語上達完全マップ―初級からTOEIC900点レベルまでの効果的勉強法

髪を切りに出たついでに、最近話題の『英語上達完全マップ』を買ってきた。自分のためではない。家に一匹いる遊び人(職業:中学生)にどうやって勉強させるか、悪だくみをめぐらせるときのネタ帳にするためだ。

まだはじめのほうを読んだだけだが、これだけ懇切丁寧にシステマチックなやりかたを解いている本があるのだから、今から始める学習者はシアワセだなあと思う。

自分は、大学受験時の学習を基礎に、ひたすら多読してきただけのような気がする。だから学生時代を終えたあとの英語上達のカーヴはとても緩やかだった。読み物ではNational Geographicとミステリやファンタジーなどのペーパーバック、あとは仕事で接した医薬/特許/ITの原文あたりか。

英語を読むのに苦痛を感じなくなったのはいつごろからだろう。それもぜんぜん覚えてない。喋るのは今も不得意だが、仕事に使うことも海外で生活することもないし、もういいやと割り切ることにした。

同じ著者氏の『どんどん話すための瞬間英作文トレーニング』は、すでに我が家で活躍中である。現在進行形で中学文法学習中の息子が、単元をひとつ学校で終わらせるたびに復習に使っている。単純かついろいろなパターンの文章を繰り返すとわかりやすいし、覚えやすいのだ。

水飲み場に牛を引っ張っていくことはできても、無理に飲ませることはできない。有名なそのたとえ話をして「だから、あとは本人がやりたいかやりたくないかってことなんだけど、どうする?」と尋ねると、息子は苦笑した。

「いつも嫌々水場に行くんだけどさ、悔しいことに、ちょっとやるとちゃんと覚えるんだよね。やったほうがいいのもよくわかってるし」

道は長く、成果はすぐに出ない。でもいつか必ず実を結ぶだろう。

というわけでロシア語がんばろうよ。>自分